第6戦 鈴鹿サーキット GT300予選レポート
コースとのマッチングか?バランス良くも順位上げられず
前回の優勝によりハンディキャップウェイトが76kgになったARTA BMW M6 GT3だが、重量が増えても車のバランスは良さそうだ。鈴鹿との相性が良くないと感じていたチームだが、車のセットアップやタイヤの状態は過去の鈴鹿と比べると最も良いコンディションのようだ。
しかし、午前のセッションではタイムが伸び悩んだので、予選に向けたセットを変更していった。Q1のアタッカーは高木真一。高木も車のバランスの良さに太鼓判を押していて、タイムアタックは満足の行くアタックが出来たものの、それ以上に周りが速く、Q1を突破する事が出来なかった。
ARTA BMW M6 GT3にとっては非常に厳しい予選になってしまったが、明日のレースに向けて1点でもポイントを獲得出来るようにプッシュしていきたい。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「性能調整の影響もあるんだろうけど、BMWは鈴鹿との相性が悪いので非常に厳しい予選になったね。でも、車のバランスは良いので後方のスタートだけど、ジワジワと順位を上げていきたいね」
安藤博之エンジニアのコメント
「早朝に降った雨が残っていて、午前のセッションの序盤はウェットコンディションだったので、タイヤの比較が出来ず、スクラブを進めました。その後はタイヤの比較とセットアップの確認をしました。車のバランスは良いのですが、他車に比べるとタイム的に遅いです。予選に向けてセッティングも変えて向上したのですが、車の特性なのか、コンディションとのマッチングなのか分かりませんがQ1を突破出来ませんでした。後方からのスタートになりますが、長距離レースなのでミス無く走りきってポイントを獲れるようにしたいです」
高木真一選手のコメント
「M6自体がこのコースに合っていないのかな?という感じもあります。去年よりははるかに車の状態は良かったのですが、鈴鹿の悪いところを探り出してセットを進めていったら、午前のセッションでのフィーリングは良くなりました。タイヤも少しギャンブルし予選用にセッティングも尖った内容にして、それも良い方向に行きました。自分のフィーリングではQ1通った、と思いましたが、周りがそれ以上にタイムを出していてQ2に進めませんでした。その周りのタイムを見ていると昨年以上に速いので、ポイント圏内に行くのは相当難しい戦いになると思います。長いレースなので、自分達の力を出し切り、タイヤも全部使い切るような勢いで10位以内を目指して行きたいです」
ショーン・ウォーキンショー選手のコメント
「富士のレースで成功を収め鈴鹿に来てハードなチャレンジを再開しましたが、非常に難しかった。車の状態は良いものの、Q1で23番手が精一杯だった。しかし、明日は距離が長いレースなので、ポイントを獲得出来るようにしぶとく走りたいと思います」