8月26日、鈴鹿サーキットで第6戦『第46回インターナショナル鈴鹿1000km “SUZUKA 1000km THE FINAL”』の公式練習が行われ、スーパーGT500クラスはRAYBRIG NSX-GT、GT300クラスはLEON CVSTOS AMGがトップタイムをマークした。
スーパーGT夏の3連戦の最終ラウンドとなる鈴鹿1000kmがついに開幕した。ジェンソン・バトン(MOTUL MUGEN NSX-GT)、小林可夢偉(WedsSport ADVAN LC500)など有力ドライバーのスポット参戦なども重なり、パドックパスやピットウォーク券などはすでに完売。この日も早朝から多くのファンが集まっている。
そんな26日(土)は早朝から強い雨が降ったため、路面はウエットコンディションに。セッション開始1時間前には止んだものの、ウエット宣言が出されるなか、1時間45分の公式練習がスタートした。
降雨の影響でセッションは気温23度、路面温度27度といったコンディションでスタート。序盤、S Road CRAFTSPORTS GT-Rがデグナーひとつ目の縁石でジャンプしてランオフエリアに飛び出すも、すぐに修正してコースに復帰。その後は各車、積極的に周回を重ねていく。
序盤でまずトップに立ったのはKeePer TOM'S LC500。2番手にau TOM'S LC500、3番手にWedsSport LC500とレクサスLC500勢が上位を独占する展開となる。
その後、路面が乾き始めるとEpson Modulo NSX-GT、カルソニック IMPUL GT-Rも上位に食い込み始めた。
セッション開始から20分が経過すると、マシン後方から巻き上がる水煙の量も少なくなり、レコードラインはドライコンディションに変化していく。
そしてセッション開始から25分が経過した9時36分頃、注目ドライバーのひとり、WedsSport LC500の可夢偉がコースイン。スーパーGT公式戦デビューを果たす。可夢偉は3周程度の走行を終え、いったんピットへ戻った。
また9時55分ごろ、今度はMOTUL NSX-GTのバトンがピットレーンへ姿を現すと中嶋大祐と入れ替わる形でコースイン。4周を重ね1分56秒968の自己ベストを刻んで武藤英紀にステアリングを引き継いでいる。
セッション開始から40分が経過した時点ではEPSON NSXが1分55秒243でトップ。2番手にKEIHIN NSX-GTが続き、ホームレースとなるホンダNSX-GT勢がワン・ツー。3番手にKeePer LC500、4番手にカルソニックGT-Rが続く展開に。また、この頃になると西コースを中心に太陽が顔を覗かせ、路面コンディションが急速に改善していく。
10時21分、GT300クラスのARTO 86 MC 101が2コーナーの立ち上がりでクラッシュ。マシン右フロントにダメージを負い、イン側のランオフエリアでマシンを止めたため、セッションは赤旗中断となる。
車両の回収が行われ、セッションは10時31分に再開。この間にサーキット上空には青空が広がり、強い日差しが降り注いで完全なドライコンディションに。
その後は大きな混乱はなく、各クラスの専有走行時間を迎える。まずはGT300の専有走行となるが、ここでSUBARU BRZ R&D SPORTがメカニカルトラブルか、ヘアピン立ち上がりのコース脇ランオフエリアにマシンを止めてしまった。
このアクシデントによる赤旗などはなく、セッションは続行。最終的にGT300クラスは今季好調なメルセデスAMG GT3勢の1台、LEON CVSTOS AMGが最速タイムを記録した。2番手にD’station Porsche、3番手にJMS P.MU LMcorsa RC F GT3と、FIA-GT3勢がトップを独占している。
10時55分になると、今度はGT500の専有走行がスタート。セッション残り3分を切ったころから、各車とも予選を想定したアタックとなり、まずはS Road GT-Rが1分48秒678で暫定トップに立つと、それをフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが上回り、ニッサン勢がワン・ツー体制につけた。
しかし、最後のアタックでベストタイムを更新してきたRAYBRIG NSXが1分48秒560でトップを奪取。好調を維持するホンダが地元鈴鹿でトップにつける形となった。
この専有走行にバトンを投入したMUGEN NSX-GTは5番手、可夢偉も乗り込むWedsSport LC500は15番手だった。
スーパーGT第6戦鈴鹿は、このあと14時35分からノックアウト形式の公式予選が行われる。