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ホンダF1「本当はスペック4の導入を目指していた」と明かすも“中途”の3.6に効果を実感

2017年08月26日 10:12  AUTOSPORT web

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2017年F1第12戦ベルギーGP ストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダ)
ホンダF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介氏が、ホンダはF1ベルギーGPに“スペック4”のパワーユニットを導入することを目指していたが、間に合わず、“3.5”と“3.6”を持ち込んだと明かした。しかし今回のアップデートにも一定の効果が見られているという。

 2017年シーズン後半に入り、開発を加速させて遅れを取り戻したい考えのホンダは、第12戦ベルギーGPにアップデート版を投入。フェルナンド・アロンソ車には“スペック3.5”を入れてペナルティを避け、ストフェル・バンドーンのパワーユニットはすべてのエレメントを交換して“スペック3.6”にアップグレードした。このためバンドーンはグリッド降格のペナルティを受けて最後尾スタートになる見込みだ。

 ベルギーの金曜会見に出席した長谷川氏は、実際には今回、さらに改善を進めた“スペック4”を入れたかったと語った。

「ここにはスペック4のエンジンを導入する計画でしたが、実現できませんでした」と長谷川氏。
「時間的に間に合わず、中途のアップグレードとなりました。これを3.5と3.6と呼んでいます」

「(スペック4は入れられなかったが)ここにそれなりにいいアップグレードを導入することができたと思っています。今後も改善し続けていきます」

「全く違うサーキットなので、前のエンジンとの比較をするのはかなり難しいですが、データからすると、パフォーマンス的にいいアップグレードだと思っています」

 長谷川氏はチーム発表のコメントでも、金曜走行を終えた感想として「ここに持ち込んできたアップデートの有効性を確認することができて満足しています」と語っている。


 最近の進歩、そしてマクラーレンとの関係について聞かれた長谷川氏は、マクラーレンから強い信頼を得るために、さらにパフォーマンス向上を成し遂げていく必要があると語った。

「ハンガリーはとてもよかったと思います。ポイントを獲得することができてほっとしました。満足できるパフォーマンスではありませんが、最低限発揮すべきレベルではあります」と長谷川氏。

「マクラーレンを納得させるため、自分たちが満足できる状態になるため、エンジンパフォーマンスを向上させていく必要があります」