2018年に新シリーズとして始動するTCR UKが、その設立発表以降の大きな反響に応えるべく、参戦枠の上限を設けない方針であることを表明。さらに他シリーズとの併催とせず、完全スタンドアローンのチャンピオンシップとしてスタートすると宣言した。
TCRのフォーマットを採用するUKでは、基本はインターナショナルと同様の予選セッションと2回のスプリント・レースを行う形を取り入れる予定だが、エントリーの最大数がサーキット上限を超える事態になった場合には、スプリット・レースのヒートシステムが採用され、ふたつのヒートとA、Bに分かれたファイナルが行われる。
同時に、新生TCR UKは「数多くのポテンシャル・エントリーがあるということを考慮し、TCR UKを単独開催のシリーズとして育てていくことを目指し、別のチャンピオンシップのサポートではなく、他のカテゴリーとのカレンダー調整を経ながら年間6~7戦のイベントを提供する予定」であることを確認した。
TCR UKの設立発表当初は、TOCAが主宰するイギリスF3とブリティッシュGTの併催イベントとして組み込まれるのでは、という予想が有力視されていたが、すでに週末のタイムスケジュールが現実的に隙間なく組まれていることもあり、その可能性は事実上排除されることとなった。
すでにこの新シリーズは、BTCCイギリス・ツーリングカー選手権に参戦する有力チームからも関心を集めており、スチュワート・ラインズが代表を務めるマキシマム・モータースポーツが、TCR UKのプログラムを明らかにし、BTCCチームとしていち早く参戦の意向を表明。すでにチームが所有するセアト・レオンTCRに加え、2台体制でのエントリーを目指している。
また、その他に少なくとも5つのチームが興味を示し、BTCCでフォルクスワーゲンCCを走らせるチームHARDが、ブリスキー・レーシングとのジョイントで3台体制での参戦を計画。
アウディS3セダンのAmDチューニング.com、フォード・フォーカスSTのモーターベース・パフォーマンスなどの中堅チームに加え、さらにふたつのトップチームが"BTCCとのカレンダーバッティングがないこと"を条件に、デュアル・プログラムの可能性を模索しているという。