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関口雄飛 スーパーフォーミュラ第4戦もてぎ レースレポート

2017年08月25日 12:22  AUTOSPORT web

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関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)2017スーパーフォーミュラ第4戦もてぎ
2017年スーパーフォーミュラ第4戦、ツインリンクもてぎ
ITOCHUENEX TEAM IMPULの関口雄飛は無念のノーポイントに

 8月19日~20日、栃木県・ツインリンクもてぎにおいてスーパーフォーミュラ第4戦が開催されました。第2戦の第2レースで見事な優勝を飾った関口雄飛とITOCHU ENEX TEAM IMPULのメンバーは、チームが得意とし、昨年、関口雄飛がスーパーフォーミュラ初優勝を飾ったツインリンクもてぎに、万全の体制で臨みました。
 
 今大会はヨコハマタイヤがソフトコンパウンドを投入し、ウイークエンドで使用できる新品タイヤはソフトコンパウンド3セット、ミディアムコンパウンド2セットの合計5セットでの戦いとなります。
 
 金曜日に実施されたフリー走行で自信にあふれる走りを見せる関口雄飛は、最後の最後に逆転されはしたものの、ソフトタイヤを温存しつつ、2番手タイムをマーク。マシンには好感触を抱きつつ土曜日を迎えました。
 
 土曜日の天候は朝から曇り空で、天気予報は予選開始ごろに雨を予想していました。フリー走行でもソフトタイヤを温存した関口雄飛は、雨がパラついてきながらもドライ路面でのスタートとなった予選Q1でソフトタイヤ投入を決断。予選開始3分前にはピットロードで待機し、予選開始と同時にコースインしました。
 
 まさに予選開始直後から雨が本格的に降り出し、コースイン直後にアタックしたタイムで1分43秒425をマークした関口雄飛でしたが、この直後に路面が一気にウエットとなり、ピットでレインタイヤに交換。
 
 残り6分半でアタックを試みましたがタイムアップできるコンディションではなく、関口雄飛は最初にマークしたタイム、予選12番手でQ2進出を決めました。

 その後、Q2開始に備え、ピットロードで待機していましたが、土砂降りで雷も鳴りはじめたこともあり、当日の走行はすべてキャンセルと発表され、予選Q2、Q3は日曜日の朝へ順延されました。
 
 日曜日の朝、10分間のフリー走行の後に7分間の予選Q2が行なわれましたが、関口雄飛のマシンはブレーキ温度が上がらず、アタック時のタイミングでは逆にタイヤの内圧が路面とマッチングせず、1分32秒720のタイムで10番手。まさかのQ2敗退を喫しました。

 午後の決勝に向けて、チームは様々な戦略をシミュレーションし、ひとつでも上位進出への可能性を求めて、緊張した面持ちで決勝スタートを迎えました。

 決勝レースのスターティンググリッド上には、それぞれの戦略をもとにソフトコンパウンドとミディアムコンパウンドを装着したマシンが半分づつという状況の中、関口雄飛はミディアムコンパウンドのタイヤを装着してレースに挑みました。
 
 課題を克服して、前戦に続きいいスタートを切った関口雄飛でしたが、逆に前方の混乱に巻き込まれ、序盤は13番手からの追い上げとなる厳しい展開。気を取り直して1台、また1台と前を抜いていくしかありません。
 
 しかし、ソフトタイヤを装着したマシンや、2回ピット戦略で軽い燃料搭載量でスタートを切ったマシンもいて、関口雄飛のペースそのものは悪くなかったのですが、8周目には14番手までドロップしてしまいます。
 
 これに対してチームはミディアムタイヤで中盤過ぎまで引っ張る戦略を変更し、20周目にピット作業を敢行。ソフトタイヤに交換し、暫定18番手でレースに復帰しました。
 
 そこからはコース上での戦いとなりますが、オーバーテイクの難しい特性を持ったツインリンクもてぎだけに、関口雄飛は最終的に16位でフィニッシュ。残念ながらポイント獲得はなりませんでした。
 
 残る3戦4レースでチャンピオンシップ奪取に向けて、体制を整えて新たなスタートを切ることを誓い、悔しさを抱いてサーキットを後にしました。
 
■関口雄飛のコメント
「金曜日のフリー走行からマシンのフィーリングは悪くなく、いい結果が出せると自信を持ってレースウイークを迎えました。しかし、予選でうまくまとめきれず、結果的に残念なレースになってしまいました」

「スタートは富士に続いて課題を克服できて、うまくいったのですが、前の方で1台マシンが飛び出して、その混乱に引っかかって後方から詰められ、ソフトタイヤを履いたマシンや軽いマシンにバックストレートで抜かれてしまいました」

「序盤から中盤にかけてのペースは良かったので、後半は予定より早めにタイヤ交換をして、ソフトコンパウンドで追い上げるつもりでしたが、結果に結びつきませんでした」

「この数戦、練習走行でトップタイムをマークするものの、予選、決勝と流れが悪くなってきているので、次のオートポリス戦に向けてチームとよく話し合い、そのあたりの原因を推測して、万全の対策を練らないとダメだと思っています」

「シリーズ後半でタイトルを争うためにも、できることはすべてやって、次戦に臨みたいと思っています。不安定な天候のなか、熱心に応援してくださったファンの皆さん、本当にありがとうございました。つぎのレース、頑張ります!!」