映画『全員死刑』の予告編とポスタービジュアルが公開された。
11月18日から公開される同作は、2004年に福岡・大牟田で発生し、被告である家族4人全員に死刑判決が下った強盗殺人死体遺棄事件をモチーフにしたR-15指定作品。借金で困窮していたヤクザの4人家族が、近所の資産家の金を奪おうと1人を殺害したことをきっかけに連続殺人を犯していく様を、実行犯である次男の獄中手記をもとに描く。監督を小林勇貴、主演を間宮祥太朗が務める。
予告編では、間宮祥太朗演じる主人公・タカノリが首を絞めて人を殺すシーンや、六平直政演じる借金に苦しむヤクザの組長で、タカノリの父であるテツジが「お前は組の跡目だけえ、男になってもらいたいや」と告げるシーンをはじめ、タカノリの兄役を演じる毎熊克哉、母役を演じる入絵加奈子、恋人役を演じる清水葉月の姿などが確認できる。ポスターデザインは、これまでに『冷たい熱帯魚』などのビジュアルを手掛けている高橋ヨシキが担当。「お前ら全員ぶっ殺(さら)う!」「これが、彼の親孝行」というコピーが添えられている。
なお明日8月26日から東京・ポレポレ東中野、9月2日から大阪・淀川文化創造館シアターセブンで、小林勇貴監督の過去作品を上映する『特襲上映 小林勇貴監督作品一挙上映』が実施される。詳細はポレポレ東中野、淀川文化創造館シアターセブンのウェブサイトをチェックしよう。
■間宮祥太朗のコメント
映画はひとつの娯楽ではありますが、自分にとっては想像力を培う肥料であり、様々な教訓を与えてくれるものでもありました。他人の生きる様を浮き彫りにして、それを観ることに没頭する時間。終わった後は自分の人生や今の世の中の何かに置き換えたり、時によっては変化のきっかけになったりします。僕は自分の仕事柄以前に映画が有意義な娯楽として必要なものであって欲しいです。多様な価値観が散乱して、多様な映画があって欲しい。僕にとって初めての主演映画がこの『全員死刑』です。基になっているのが実在の事件ということもあって、お話を頂いた時は自分の中でしっかりと納得出来なければ断ろうとも考えましたが、監督と会って話をさせて頂く内、強い信頼と覚悟を持ってこの作品に参加する意志が固まりました。小林監督は映画の力に心酔し、それを使って真っ向勝負している方です。初商業映画の監督と映画初主演の俳優で戦いました。映画『全員死刑』宜しくお願い致します。この作品で主演させて頂いたことをとても誇らしく思っています。