2016年にタイトルを獲得した直後にF1を引退したニコ・ロズベルグは、フォーミュラEの強い信奉者だ。電気のみを動力源とするこのシリーズに、今後彼が関わることはあるのだろうか?
今週、シュトゥットガルトでドイツのDPA通信の取材に応じたロズベルグは、自身のF1におけるキャリアは「確実に終わった」と話した。それでも他のモータースポーツ競技に関われる機会がないか、周辺の状況に注視しているとして以下のように語った。
「いまは素晴らしい毎日を送っているよ。自分の人生における発見の時期というところだ」
「僕にとってレースはいつでも楽しいものだから、これから何が起きるのかについても考えていこうと思っている。僕はモータースポーツへの情熱を持ち続けるし、今後も自分が関わっていけるような選択肢は常にあると思っている」
「明日からという話ではなく、10年先かもしれない。いずれにしても僕は、あらゆる可能性に対してオープンでいるつもりだ」
ロズベルグは、メルセデスに経営側として加わることに興味を示しており、それはメルセデスが参戦準備を進めているフォーミュラEの領域になるだろうと噂されている。
この件については言及しなかったものの、ロズベルグは明らかにフォーミュラEシリーズとその技術に強い関心を寄せている。
ロズベルグは、同じく参戦を決めているアウディやBMWなど他の自動車メーカーとメルセデスが戦うであろうことを念頭に「フォーミュラEは世界の未来の姿であり、多くの自動車メーカーが計画や戦略を出してくるのが楽しみだよ」と語った。
さらにロズベルグは、その技術が自動車産業全体に対して与える影響について以下のように語っている。
「これは僕たちの世界を一変させるだろう。僕たちはそのうち、自動運転の車に乗るようになる。それも20年先の話ではなく、近いうちにだ」
「そのことが僕たちの生活をどのくらいシンプルなものにしてくれるのか、とても興味があるよ」