MotoGP第12戦イギリスGPの開幕前に、レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスとダニ・ペドロサ、LCRホンダのカル・クラッチローが意気込みを語った。
■マルク・マルケス(MotoGPクラスランキング1位)
ここまでシーズン3勝を記録しランキングトップにつけるマルク・マルケス(ホンダ)。サマーブレイク後も安定した成績を続けている。シルバーストンでは、MotoGPクラス1年目の2013年に2位入賞、2014年に1勝を記録している。
ウエットの2015年は転倒リタイア、昨年は4位と表彰台を逃しているが、予選では、2013年から2015年まで3年連続でポールポジションを獲得しており、一発の速さは持っている。今年も優勝候補の最右翼ではあるが、混戦となっているチャンピオンシップを考えたクレバーなレース展開を選択することも考えられる。
「僕たちはステップ・バイ・ステップでマシンのいいベースを見つけている。全てのコース、全てのコンディションにおいて、安定した走りをすること、常に上位に進出することが目標だから、これは大変ポジティブだ。シルバーストンでも同じようにトライする」
「シルバーストンは好きなコースだけど、要求が厳しい。ライバルたちは非常に手強い。昨年は週末を通じてよい仕事をしたけど、決勝レースでは、もしかしたら、フロントタイヤの選択が完璧ではなかったかもしれない。今年はもう一度表彰台を争うために全力でトライしたい」
■ダニ・ペドロサ(MotoGPクラスランキング5位)
第9戦ドイツGPから前戦オーストリアGPまで3戦連続で表彰台を獲得しているダニ・ペドロサ(ホンダ)。前半戦での2回のノーポイントが響き、ランキングは5位に留まるが、ランキング4位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)との差は2ポイントまで縮まった。シルバーストンでは2012年、2013年に3位表彰台を獲得。昨年は予選4番手から5位でフィニッシュした。
「チームはよい仕事をしている。オーストリアではレースでポジティブなリザルトを獲得するために、困難だった週末を好転させてくれた。シルバーストンは難しいサーキット。バンピーで天候は常に不安定だ」
「昨年は困難だったから、集中しなければいけない。日曜のレースに向けて準備を整えるために、セットアップとタイヤを理解して、走り込む必要がある」
■カル・クラッチロー(MotoGPクラスランキング9位)
前戦オーストリアGPでは15位に終わり、ランキング9位に後退したカル・クラッチロー(ホンダ)。イギリスGPはクラッチローにとってホームレース。シルバーストンでは昨年、ポールポジションを獲得し、2位に入賞している。
「去年のようにうまく行くかどうかは分からないが、去年と同じようにレースに取り組みたい。去年は序盤にミスをしてしまった。落ち着いて行けば、マーベリック(・ビニャーレス)とトップ争いできただろう。今年のレースは少しペースが速くなると思うが、ボクには競争力があると思う」
「マルク(・マルケス)が手ごわいと思うけど、表彰台を目指して戦いたい。雨が降ったら、話は変わるだろう。今年は雨のレースではあまりいい走りができていないので、雨が降らないことを望むよ」