映画『ソニータ』が、10月21日から東京・渋谷のアップリンクで公開される。
同作は有名なラッパーになるという夢を持つ難民の少女・ソニータの姿を追ったドキュメンタリー作品。タリバンから逃れ、女性が人前で歌うことを禁じられているイラン・テヘランに不法滞在しているソニータが、両親の残る故郷・アフガニスタンの慣習となっている持参金目当ての強制結婚を迫られるが、ラップのビデオクリップを監督らと共に制作することで自らの意思を発信していくというあらすじだ。
監督を務めたのは、イラン・テヘラン出身のロクサレ・ガエム・マガミ。同作の制作にあたって約2年半にわたってソニータに密着し、「こんなに長期に誰かの人生をサポートすることはなかったので、子を授かった気持ちでした。また、夢の力の凄さを知ることになりました」とコメントしている。同作は2016年に開催された『第32回サンダンス映画祭』のワールドシネマドキュメンタリー部門でグランプリと観客賞を受賞している。
なお10月13日まで、日本での配給宣伝資金を募るクラウドファンディングプロジェクトが実施中だ。