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ソニック・ユースのリー・ラナルド、ソロアルバム『Electric Trim』より「New Thing」MV公開

2017年08月23日 12:03  リアルサウンド

リアルサウンド

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 ソニック・ユースのギタリスト、リー・ラナルドが、9月15日にソロアルバム 『Electric Trim』を発売。その中から「New Thing」のMVを公開した。


 MVの監督は、元ギャラクシー500で、リチャード・ヤングスやジュリア・ホルターなどのMVも手がけているナオミ・ヤン。リー・ラナルドがニューヨ ークのあらゆる場所で、スマホやその小さな画面に釘付けになっている姿が映し出されている。


 なお、アルバム『エレクトリック・トリム』の制作は、バルセロナのプロデューサー、ラウル・レフリー・フェルナンデスと共に、NYとバルセロナで2015年4月から2016年4月にかけて行われた。ゲストとしてネルス・クライン(ウィルコ)、シャロン・ヴァン・エッテン、ソニック・ユースのスティーヴ・シェリー(Drs)、彼と共に活動するバンドThe Dust等、豪華アーティストが参加している。アルバム中6曲の歌詞は、アメリカの作家ジョナサン・レセムとのコラボレーション によって創作され、アートワークは、ソニック・ユースの『ソニック・ナース』(2005年)のアートワークも手がけたリチャード ・プリンスが担当している。(リアルサウンド編集部)


■リー・ラナルドは「New Thing」コメント


僕がこの曲で描いたのは 、”インターネットについて僕が感じること” なんだ 。数多く存在する”友達”、”いいね”集めに没頭する・・・そん な事について。ナオミと僕が今回のミュージックビデオについてア イデアを語り始めた時、僕らはその主題(”友達”や”いいね”集 め)を当然出せばいいとわかっていたんだけど、それを”いかにも “な感じにはしたくなかったんだ。僕は彼女に、今回はただ単にギ ターを持って歌うよりもなんらかのキャラクターに僕自身がなりた いって言ったんだ。それで彼女が見つけたのが”バスター”って名 付けた、型番がJVC 3100R、eBayで出てたテレビとラジオ一体のピラミッド型 ユニット。まさかこんなクールな、時代遅れのテクノロジーで今と なっては無用の長物みたいなものがまだ売ってたなんて信じられな いだろうけど。


■ナオミ・ヤン「New Thing」コメント


私たちはニューヨークの街に繰 り出して、今時のスマホみたいに画面とにらめっこしてるおなじみ の風景を取るだけでよかったのよ。実際、リーは大きなヴィンテー ジものの”スクリーン”を持ち歩いたりしてたんだけど、 それもそんなに的外れというわけでもなかったわ。 数人を除いて、大半の人たちは彼に全く気づきもしなかったの。「 New Thing」っていう言葉は、私にまた違った意味合いもあって・ ・・。そもそもリーと私が最初に出会ったのは結構昔で確か198 9年、私はギャラクシー500、彼はソニック・ユースにいた頃 。だから今回私は、過去を肯定しながら進める彼の新しいプロジェ クト、そこから湧き出すエネルギーと素の表情をきちんと捉えたか ったの。映像の中ではスタジオの背景でリーの絵が幾つかちらっと 写っていて、それはソニック・ユース時代のものなんだけど、そう こうする間に「New Thing」の魅力的なサウンドに、聴く人は深くのめり込んじゃうのね。