イギリスなど海外のGTシリーズなどで早くから導入されてきたGT4カテゴリーが世界的に盛り上がりをみせるなか、ドイツ勢が矢継ぎ早にファクトリー製のニューモデルを発表。メルセデスベンツに続き、アウディも最新の『アウディR8 LMS GT4』を公開。すでに日本でもお披露目されている。
ツーリングカーのTCRモデルと、今やおなじみのコンプリートレースカーとなったGT3の隙間を埋めるモデルとして、比較的安価な価格での供給が期待されるGT4は、TCRやGT3カーと同様に生産車をベースとしたレーシングカーとなる。
このアウディR8 LMS GT4は、アウディのフラッグシップ・スポーツであるアウディR8クーペV10をベースに開発。実に60%以上もの構成部品が共通となり、生産工場も同じドイツ・ベーリンガーホフ工場で行われることで、ライン管理やコストの観点からも相乗効果が生まれ、よりジェントルマンやアマチュアチームに即した実売価格が実現できるという。
スーパーGT第5戦が行われた富士スピードウェイにて日本初公開となった同モデルは、2012年よりアウディスポーツの公式サポートを受けるGT300クラスでの活動と同様に、今後はアウディR8 LMSならびにアウディRS 3 LMSのためのネットワークと同等のサービス、スペアパーツの物流、プロフェッショナルなサポートを予定している。
また、日本への導入時期は未定ながら、市販モデルのアウディR8およびアウディTTに向け、新しいアウディスポーツ・パフォーマンスパーツも登場。
サスペンション、エキゾーストシステム、エクステリア、インテリアの4つのカテゴリーで構成されたパーツ群を設定し、より印象的なスタイルを演出してダウンフォースを最大100kg向上させる2種類のエアロキットなどを筆頭に、R8やTTのダイナミックなハンドリングを、まったく新しいレベルへと引き上げる機能性部品がそろっている。
これらのアウディスポーツ・パフォーマンスパーツは、2017年晩夏にドイツで発売が開始され、その後に他の市場にも展開。さらに他のモデルラインアップにも拡充していく予定となっている。