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“夢のホームグランプリ”にアロンソも乗り気。マクラーレンF1が構想する高速市街地コース

2017年08月23日 09:02  AUTOSPORT web

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マクラーレンがホームGPの舞台として想定する“ウォーキング・インターナショナル・サーキット”
マクラーレンが、夏休み企画の一環として、本拠が位置するイギリス ウォーキングを舞台にしたF1グランプリの開催という仮想プロジェクトを明らかにしている。 

“ウォーキングGP”という名称の空想上のグランプリ開催地は、マクラーレン・テクノロジーセンターから2.8kmの場所にある全長4.85kmの18のコースを持つストリートコース、“ウォーキング・インターナショナル・サーキット”。このコースを63周するレースを晩秋から初冬に開催することをチームは提案している。

 マクラーレンによると、決勝スタートは16時、フィニッシュ予定時間は18時。レース終了後に観客はスペシャルイベントを楽しんだり、ストリートマーケットでクリスマスの買い物をしてから帰宅することができるという。

「ウォーキングの市街地でF1を開催するというのは悪くない考えだと思う」とチーフオペレーティングオフィサーのジョナサン・ニール。

「もちろん社会的にも財政的にも非常に大きなコミットメントが必要になる。インフラを整え、道路にターマックを敷き、アームコバリアを設置し、グランドスタンドを建設し、開催費を支払い、FIAからの承認を得なければならない。それさえできればあとは障害はない。官僚制度や偏狭さが支配する今の時代をリフレッシュするアイデアになるはずだ」


 マクラーレンは、このコースでトップチームは195mphのトップスピードを記録すると予想しており、世界最速レベルのもっとも困難なストリートサーキットのひとつになると考えている。

 1998年にチームはウォーキングの市街地でデモ走行を行ったことがあり、それ以来、この“ホームグランプリ”の構想を温めているということだ。

 フェルナンド・アロンソは「このプランをじっくり見てみたが、この街に素晴らしいグランプリコースが隠れていると思った」と述べている。
「MCL32に乗って、ぜひここを1周走ってみたい」

 ストフェル・バンドーンは、「マクラーレン・テクノロジー・センターに行く時、ウォーキングを通るたびに、『この街はモンテカルロのイギリス版だな』と思っていた」とコメントしている。

 マクラーレンは、プレゼンテーションの最後に、チームはFIAの交通安全キャンペーンを支持しており、無許可のレースを助長するつもりはないと強調、「このウォーキンググランプリは純粋に空想上のものであり、夏休みにファンを楽しませるための企画である」との但し書きを記している。