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P・ヴァーホーヴェン監督「こんな演技をできる女優はいない」『エル ELLE』I・ユペール“告白”映像

2017年08月22日 20:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 ポール・ヴァーホーヴェン監督作『エル ELLE』より、本編映像が公開された。


参考:動画はこちらから


 本作は、『氷の微笑』のポール・ヴァーホーヴェン監督が、イザベル・ユペールを主演に迎えておくるサスペンスムービー。新鋭ゲーム会社の社長を務めるミシェルは、覆面をした男性に襲われる。しかし、彼女はそのことにショックを受けている様子がなく、平然と立ち上がり、犯人探しを開始するのだが……。


 このたび公開された本編映像は、ミシェルがかつて自分の父親が起こした凄惨な事件について、クリスマスパーティに招いた向かいの住人パトリック(ロラン・ラフィット)に話す場面の一部分。ミシェルは他人には知られたくないであろう過去について、パトリックの「無理に話す必要はない」という言葉も意に介さず堰を切ったように語り続け、微笑みかける。


 この場面は原作小説にはない映画オリジナルのシーンで、ヴァーホーヴェン監督は、「イザベルはこの場面の意味をすぐに理解したんだ。観客を困惑させるために軽やかに演じるべきだと。この演技で僕らは動揺するんだ。ミシェルが感情的になっているのか、それともパトリックに嘘をついているのか、判別がつかない。こんな演技をできる女優は滅多にいないよ」とミシェル役のユペールに称賛のコメントを送っている。


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