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NASCAR第24戦:カイル・ブッシュがシリーズ初の偉業達成。トヨタはトップ4独占

2017年08月22日 13:22  AUTOSPORT web

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NASCAR第24戦を制したカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)
モンスターエナジーNASCARカップは8月19日、第24戦ブリストルが行われ、カイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)が優勝。並行して参戦するNASCARキャンピング・ワールドトラック、NASCARエクスフィニティでも優勝しており、NASCARドライバーとして初めて同一トラックで2度目の同一週3レース制覇を成し遂げた。

 現地土曜日のナイトレースとして開催されたNASCARブリストルは、8度のイエローコーションが出されたが、レース残り79周はグリーンフラッグ下で争われた。

 422周目のリスタートでは、エリック・ジョーンズ(トヨタ・カムリ)がラップリーダーに浮上。これをブッシュ、マット・ケンゼス(トヨタ・カムリ)が追いかける展開となる。

 428周目には、ケンゼスがブッシュを交わして2番手に浮上したが、直後にブッシュが反撃。そして445周目にはジョーンズの攻略に成功してトップに躍り出た。

 その後、2番手に交代したジョーンズはたびたびオーバーテイクのチャンスを伺うも、ブッシュはポジションを譲らず。最終的に1.422秒差でトップチェッカーを受け今季4勝目、キャリア通算40勝目を手にした。

 また、ブッシュは現地水曜日に行われたNASCARキャンピング・ワールドトラックの決勝、金曜日に行われたNASCARエクスフィニティの決勝でも勝利して、同一週に同じサーキットで行われたレースすべてを制覇する偉業を達成。

 ブッシュは2010年にもブリストルで3レース制覇を成し遂げており、同じサーキットでキャリア2度目の同一週3レース制覇を成し遂げたのはブッシュが史上初めてだ。

「エリック・ジョーンズとは文字通り死闘だった」とブッシュ。

「持てる力をすべて発揮した。体力的にも限界だったし、ステアリングを握る腕はゼリーみたいに力が入らない状態だった。それでも勝つことができて最高の気分だ」

「ジョー・ギブス・レーシングの全員に感謝したい。本当に素晴らしい働きをしてくれた。この週末、僕は決して完璧といえる仕事をできなかったけど、とにかくマシンが速かったんだ」

「マシンを仕上げてくれたクルーを誇りに思うし、チーム全員を誇りに思うよ」

 ブッシュと激しいバトルを繰り広げたジョーンズが2位、デニー・ハムリンが3位、ケンゼスが4位を獲得。トヨタ・カムリ勢がNASCARブリストルでトップ4を独占している。

 モンスターエナジーNASCARカップ第25戦は9月3日、サウスカロライナ州のダーリントン・レースウェイで開催。チェイスから改称されたチャンピオン決定戦、“プレーオフ”突入までは残り2戦だ。