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シトロエン 2017年WRC第10戦ドイチェランド ラリーレポート

2017年08月22日 10:42  AUTOSPORT web

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アンドレアス・ミケルセン(シトロエンC3 WRC) 2017年WRC第10戦ドイチェランド
WRC第10戦ドイチェランドでミケルセンが総合2位を獲得
 
 8月17日~20日にかけて開催されたWRC第10戦ラリー・ドイチェランドで、シトロエン・トタル・アブダビWRTのアンドレアス・ミケルセン/アンデルス・ヤーゲル組が、洗練されたパフォーマンスを見せて総合2位を獲得しました。
 
 またチームからは、クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン組も、今シーズン6回目となる5位フィニッシュを果たし、チームの強さを見せました。
 
◆ラリードイツの最終日は、SS18/20のLosheim am See(13.02km)と、SS19/21のSt. Wendeler Land(12.95km)という2箇所のスペシャルステージを2回ずつ走行する計4SSで行なわれました。車両を修復するサービスの時間は設けられていないため、ひとつのミスが大きなロスとなる危険性をはらんでいます。
 
◆ミケルセンは、総合2番手で競技最終日をスタート。21.4秒差で逃げる総合首位のオット・タナク(Mスポーツ)にプレッシャーをかけ続ける一方、8.2秒差に迫るセバスチャン・オジエ(Mスポーツ)の2番手浮上を阻止する決意でスペシャルステージに臨みました。

◆ミケルセンは、計画どおりの走りを披露し、ふたつのスペシャルステージをそれぞれ2番手タイムでフィニッシュ。SS19までを終えた段階で、タナクとの差を18秒に詰め、オジエとの差を19.3秒まで広げることに成功しました。

◆一方のブリーンもポジティブなスタートを見せ、SS19までを終えた時点で、総合4番手のエルフィン・エバンス(Mスポーツ)まで7.1秒という僅差に詰め寄ります。

◆そこからブリーンはスパートをかけ、SS20で今大会初のSSベストタイムを記録。最終SSの“パワーステージ”でも見事なパフォーマンスを見せて、ライバルを逆転しました。ブリーン/マーティン組は、モンテカルロ、スウェーデン、コルシカ、ポルトガル、フィンランドに続く今シーズン6度目の総合5位を獲得しています。

◆マシンが走行を重ねるごとに路面コンディションが悪くなっていくなか、ミケルセンはリスクを回避して2位を確実なものにすることを決断。最終SSを無事に走り切って、WRCキャリアで21回目となる表彰台に上がり、笑顔を見せました。

◆第11戦となる次戦までは、約ひと月のブレイクが挟まります。ラリーRACCカタルーニャ・ラリー・デ・エスパーニャ(スペイン)は、10月6日~8日にかけて、地中海に面したサロウを拠点に行われます。

チームコメント
■イブ・マトン(シトロエン・レーシングチーム代表)
「このリザルトは、チーム全体にとって非常に重要なものです。今年のラリー・ドイチェランドに向けて行ってきた、膨大な量の作業が報われました。2台がトップ5に上がるまで長くかかりましたが、アンドレアス・ミケルセンのおかげで、今季2番目にいいリザルトを獲得できました」

「また、目標だったSSベストタイムを、アンドレアスとクレイグ・ブリーンのふたりが達成してくれました。今回の5位は、今季のスタートから見せている彼の安定感を証明するものです」

■アンドレアス・ミケルセン「とてもうれしいです! これまでのキャリアの中で、最高の2位だと思います。シトロエン・レーシングのスタッフ、コ・ドライバーのアンデルス、そして自分が、この週末にやり遂げたことを誇りに思います」

「初日は後方からの出走順でしたが、限界までプッシュすることで上位争いに留まることができました。小さなミスもありましたが、4年連続チャンピオンのセバスチャン・オジエを抑え切ることができて、満足しています」

■クレイグ・ブリーン
「また5位に入れるとは想像しませんでしたが、私たちの安定感が示されたと思います。スタートからフィニッシュまでプッシュしました。最終SSの最後のジャンプでは、あれ以上できないほど速く走りました。着地がとても強烈だったので、フロントガラスにヒビが入ってしまったほどです!」

「でも、トップ5に食い込むことができたので、全体としてはポジティブな週末だったと思います。今までラリー・ドイチェランドの経験はあまりなかったのですが、今回は多くを学ぶことができました。きっとこの経験は今後に向けても役に立つと思っています」