トロロッソのカルロス・サインツJr.は、母国スペインの先輩、フェルナンド・アロンソを崇め、彼の走りから学べるのはキャリアが浅い自分にとって最高の環境であると語った。一方で、バトルの最中にはアロンソにも他のドライバーと同じように接し、きわどい戦いになることを恐れていないという。
マクラーレン・ホンダとトロロッソは中位グループで戦うことが多く、コース上でしばしばアロンソとサインツの激しいバトルが見られる。
「今後の数年に向けて学ぶ上で、素晴らしい環境にいると思う」とサインツ。
「優勝争いをしているようなものだ。本当ならフェルナンドは優勝争いをすべきドライバーだ。僕らは今、中位グループにおいて、二度のワールドチャンピオンで、おそらく世界一優れたドライバーとバトルをしている」
夏休み前のハンガリーでもふたりはバトルし、最終的にはアロンソがサインツの前に出た。
「フェルナンドを相手にポジションを守るのはほとんど不可能に近かった。彼の方がかなり速かったから、結局は抜かれてしまった」
「(レースを通して)いろいろなことを学んだ。僕はF1でまだ3年目だし、いつまでたっても学習すべきことはある」
昨年のアメリカGP、メキシコGP、今年の中国GPでもふたりはコース上で争った。メキシコでは1周目に芝に押し出されたとしてアロンソはサインツを批判、サインツはペナルティを受けている。
サインツは、相手が母国の先輩だということをバトルの最中に配慮することはないと語った。
「他の人たちにすれば、ふたりともスペイン人だから、ひとりは師匠でひとりは弟子のように見えるだろう」
「だけど僕は彼が相手でも他のドライバーが相手でも同じように戦う。彼は他のドライバーよりうまいという違いはあるかもしれないけどね」