8月20日、ツインリンクもてぎで開催されたツインリンクてぎ2&4レースで中上貴晶のMotoGPクラス昇格記者会見が行われた。この会見には中上本人も登場。2018年から参戦する最高峰クラスへ向けての抱負とチームメイトとなるカル・クラッチローの印象を語った。
2018年はHRC(ホンダ・レーシング)契約ライダーとしてLCRホンダに所属し、MotoGPクラスを戦っていく中上。最初は昇格の喜びと来季への展望を語った。
「限られた人数しかいない最高峰クラス、その舞台のひとりとしてスタートラインに立つことができ、すごく光栄ですし、感謝の気持ちしかないです」
「まだメインであるMoto2クラスが日本GPを含めて7戦残っています。残り7戦はさらに集中して来季への勢いをつけるためにも一勝でも多く、とにかく勝ち星をあげられるように精一杯戦っていきたいと思います」
中上が所属することになったLCRホンダは、2018年から2台体制に。チームメイトとなるのはイギリス人ライダーのカル・クラッチローだ。
クラッチローは2011年からMotoGPクラスデビュー。2016年の第11戦チェコGPで初優勝を飾り、第16戦オーストラリアGPでも優勝した。2017年は第2戦アルゼンチンGPで3位表彰台を獲得、現在のポイントランキングで9位につけている。
チームメイトとなるクラッチローの印象について中上は「クラッチロー選手に関しては、接点はそんなにないですが何回かパドックでは会っています」と次のようにコメント。
「去年の最終戦バレンシアでは長く話すタイミングあって、その時に「ホンダにお前を乗せれるようにプッシュしとくからな!」ということを言ってくれて「頼むよ!」という話をしました(笑)。クラッチロー選手に対してはものすごくフレンドリーな印象を受けていますし、みなさんもご存知だと思いますが、本当にテレビでみるままで、飾ってなく、誰に対してもおちゃらけて話をしてくれる感じでした」
「彼とは来季からチームメイトになりますが、先程も言ったようにフレンドリーなので、仲良くやっていけるかどうかという不安はないですね。色々変なことも教えられると思いますが(笑)」
「(クラッチローは)昨年2勝してますし、今年も表彰台に登っているMotoGPでもトップクラスの選手です。負けたくない気持ちはありますし、来季はルーキーなので勉強することが多くあります。彼の良いところをすべてを吸収し、結果にしっかりと繋げて行きたいです」
4年ぶりに誕生した日本人MotoGPライダー。最高峰クラスで中上はどのような走りを見せてくれるのか。彼の活躍に期待したい。