しかし結局、2人の力では凧を取り外すことができなかった。その後、電線に引っかかった凧を見た農夫が地元の電力会社「SP Energy Networks(エスピー・エナジー・ネットワーク)」に連絡した。
電力会社のスタッフは、レイトン君が33,000ボルトもある高電圧の危険性を顧みず凧を取り外そうとしたことを知り、念のため病院で検査を受けるよう指示した。ステイシーさんは、自分たちのしたことは命に関わる非常に危険な行為ということを電力会社のスタッフから聞いて初めて知ったそうだ。幸いにもレイトン君は怪我ひとつなく無事だったが、SP Energy Networks北ウェールズ管轄ジェネラル・マネージャーのアンディ・チャーチマンさんは「レイトン君は信じられないほどラッキー」としてこのように語っている。
今回レイトン君とステイシーさんを救ったのは、2人が履いていたゴム製の長靴だろうと推測されている。しかしそれでも致命的であることには変わらない。この件を受けてSP Energy Networksは8月18日、急きょ「夏の間の安全警告」を行い、「頭上の電線に注意を払うこと」「変電所の近くで遊ぶ場合はじゅうぶん注意すること」「電柱にのぼらないこと」「『危険』などの警告サインを気にかけること」などの注意喚起を促している。
画像は『Daily Post 2017年8月18日付「Rubber wellies may have saved life of 10-year-old boy after kite got stuck in 33,000 volt Bangor power line」』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)