ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017 第9戦 プレビュー
東京.ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木敏幸)とポルシェ カレラカップ・ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ・ジャパン 2017シリーズ第9戦を、鈴鹿サーキット(三重県)にて2017年8月26日(土)、27日(日)に開催いたします。
全11戦で競われる今年のポルシェ カレラカップ・ジャパン(PCCJ)は、今回のレースが9戦目とシーズン終盤戦を迎える。ここまで岡山国際サーキット、富士スピードウェイで開催されてきたが、第9戦の舞台は今シーズン初開催となる鈴鹿サーキット。
1962年9月完成と長い歴史を誇る鈴鹿は、F1を筆頭に数々の国際レースが行われており、サーキットの全長は5.807㎞。低速、中速、高速コーナーがバランスよく配置されて、世界的にも珍しい立体交差を有した右回りと左回りが入れ替わる8の字型のレイアウトとなっている。
グランドスタンド前のメインストレートは約800mの下り勾配で、スリップストリームを利用して進入する1コーナーはオーバーテイクポイントとなる。この1コーナーから2コーナー、S字コーナー、逆バンクまでをリズム良く走れるかが、全体のタイムに大きな影響を与える。
そして、デグナーカーブ、ヘアピンカーブ、スプーンカーブのテクニカルコーナーを抜けると、最高速が記録される約1㎞の西ストレートが待ち受けている。
さらに最終コーナー手前には、右・左の低速コーナーが連続するシケインがあり、ドライバーのテクニックが問われるドライバーズサーキットと呼ばれている。
第8戦までを振り返ると、第1・2戦の岡山は2016年のPCCJスカラシッププログラムドライバーであった#89 三笠雄一がポール・トゥ・ウインで2連勝を飾る。
3大会連続開催となった富士では、第3・4戦の予選でコースレコードをマークしたPCCA(ポルシェ カレラカップ・アジア)に参戦中の#23 フィリップ・ハンプレヒト(ドイツ)がポール・トゥ・ウインで2連勝を達成し、第5戦は#89 三笠が今シーズン3勝目をマーク。
第6戦では、2017年のPCCJスカラシッププログラムドライバーである#17 上村優太が、ツーリングカーレースへの参戦初年度にしてPCCJ初優勝を飾った。
#17 上村は第7戦でも優勝と2連勝を成し遂げ、第8戦では#23 ハンプレヒトがふたたび優勝。これにより、今シーズンここまでの優勝ドライバーは日独の若手3人となっており、#89 三笠と#23 ハンプレヒトが3勝、#17 上村が2勝を挙げている。
しかし、第8戦終了時点でのドライバーズランキングを見てみると、トップに立っているのは2015年のジェントルマンクラス王者で今年も同クラスに参戦中の#9 武井真司だ。
PCCJ参戦中の全ドライバーが対象となるオーバーオールで、#9 武井は全戦で着実に上位フィニッシュを果たしてポイントの取りこぼしがなくトップに立つ。
しかし、総合優勝がない#9 武井の142点に対し、#17 上村が138点(4点差)、#89 三笠が120点(22点差)とポイント差は徐々に詰まってきており、鈴鹿では若手ドライバー2人との戦いに注目したい。
一方のジェントルマンクラスは、全8戦のすべてで#9 武井がポール・トゥ・ウインと8連勝を飾っている。ライバルを寄せ付けない強さでランキングポイントは2位に51点差まで拡げていて、PCCJ史上初となるクラスチャンピオンとシリーズチャンピオンのダブル王者獲得が期待される。
なお、第9戦鈴鹿のレース終了時点でランキング2位の#2 田島剛と40点以上のポイント差があれば、#9 武井のジェントルマンクラスチャンピオンが決定する。
そして注目は、鈴鹿で#9 武井の連勝をストップするジェントルマンドライバーが誕生するかである。
実力が拮抗したドライバーがひしめくなか、富士では手を骨折中ながら#47 TAD JUN JUNが第7戦で3位表彰台を獲得し、#25 内山清士は第5戦から第7戦まで3戦連続で表彰台に上がっている。
そのほか、#11 Fukujirou、#24 Go MAX、#32 永井秀貴、#98 IKARIも見逃せない存在だ。果たして、鈴鹿夏の陣を制するドライバーは誰になるのだろうか。
PCCJ第9戦 鈴鹿大会のスケジュール(予定)は、専有走行が8月25日(金)9時45分~10時15分、11時15分~11時45分の2セッション行われる。
予選は8月26日(土)13時45分~14時15分で、決勝レースは8月27日(日)9時スタート(10周)となっている。