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DTM第12戦:トップのウィットマンにまさかの失格処分。優勝はロッケンフェラーに

2017年08月21日 08:52  AUTOSPORT web

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2015年以来の勝利を挙げたマイク・ロッケンフェラー
20日に行われたDTMドイツ・ツーリングカー選手権第12戦ザントフォールトは、マルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)が勝利するもレース後の車検で失格。2位で終えたマイク・ロッケンフェラー(アウディRS5 DTM)が2年ぶりの勝利を手にした。

 前日表彰台を独占したBMW勢が日曜日の予選でも躍進。アウグスト・ファーフスがポールポジションを獲得し、ウィットマン、マキシム・マルタンが続いた。


 12番グリッドのトム・ブロンクビスト(BMW M4 DTM)はフォーメーションラップ中にクラッシュを喫し、左ドアを破損。慌ただしくレースはスタートを迎える。

 ホールショットを奪ったのはウィットマン。1コーナーでファーフスを交わしトップに立つ。3番手スタートのマルタンはストールを喫し大きく出遅れる。5番手スタートのジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)もコースオフしポジションを下げる。


 ウィットマンに先行されたファーフスは1周目終わりでタイヤ交換する戦略に。ブルーノ・シュペングラー(BMW M4 DTM)、ルーカス・アウアー(メルセデスAMG C63 DTM)らもピットへと向かう。

 2周目終わりにはロバート・ウィケンス(メルセデスAMG C63 DTM)やグリーン、前日のウイナーであるティモ・グロック(BMW M4 DTM)も早めのタイヤ交換戦略を採用しピットへ。ウィケンスとグリーンはファーフスの前でピットアウトすることに成功する

 しかし、グリーンはウィケンスを攻略しようと強引にインを差すも、接触しスピン。さらにタイヤもパンクさせ後退してしまい、ウィケンスもポジションを大きく落とすことに。

 トップを快走するウィットマンは12周目終わりにピットイン。2番手に付けていたロッケンフェラーも翌周にピットへと向かう。2台はタイヤ交換組のトップに立つマーロ・エンゲル(メルセデスAMG C63 DTM)の前でコースへと復帰。

 前の2台を追いたいエンゲルだったが、15周目に左フロントタイヤがパンク。トップ争いから離脱する。

 一時は5秒近いリードが開いたウィットマンとロッケンフェラーだったが、徐々に近づき残り15分ではテール・トゥ・ノーズのバトルに発展する。


 26周目終わりでロイック・デュバル(アウディRS5 DTM)がピットイン。タイヤ交換を伸ばし最後にピットインしたデュバルは、エクストロームの前となる3番手でコースへと復帰した。

 ロッケンフェラーに攻め立てられるウィットマンだったが最後までポジションをキープしトップでチェッカーを受ける。2位にロッケンフェラー、ここまで厳しいルーキーイヤーを過ごしていたデュバルが3位に入り初の表彰台を獲得。

 終盤タイムが上がらず後続に攻め立てられた4番手のエクストローム。ファイナルラップではサイド・バイ・サイドの攻防となるも4位を死守した。


 今季初勝利を喜んだウィットマン。しかし、レース後の車検で燃料タンクの燃料が規定以下だったため、まさかの失格処分が下された。

 順位が繰り上げられ、2位のロッケンフェラーが2015年以来の勝利を挙げた。2位にはデュバルが上がり、3位となったエクストロームは、15ポイントを稼いでポイントリーダーに返り咲いた。