20日、ツインリンクもてぎで行われた全日本ロードレース選手権第6戦、JSB1000クラスの決勝を終え、表彰台に登ったライダーたちがレースを振り返った。
■野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5)/優勝
「中須賀選手との抜き差しは常に図っていましたが、中須賀選手も毎周走り方を変え、ラインも替えてきていたので、とても抜きづらかったです。自分に作戦はなくて、前に出られるところで出て、そこからは逃げ切ろうというだけでした」
「簡単にはいかないと思っていましたが、前に出るのも大変でした。前回の(第4戦)もてぎでは離されてしまい、中須賀選手の転倒で結果的に優勝できましたが、今日は中盤まではバトルができました。中須賀選手と初めてバトルができたといううれしさの反面、悔しい部分もあります」
■津田拓也(ヨシムラスズキMOTUL)/2位
「スタート時からちょっとしたトラブルを抱えていて、フロントをはねさせてコースアウトしてしまいました。ヤマハの2台が速くて、しかも2台でバトルしながらも速いペースだったので、つけいる隙がありませんでした」
「自分も追い上げなきゃとしていたところでのコースアウトでした。それでかなりロスして、高橋巧選手、高橋裕紀選手、渡辺一馬選手の3台に抜かれ、差がついていたから厳しいなとも思いましたが、リスクを冒しながらプッシュしました」
「コースアウトしたことでふっきれました。もう、行くしかなかったです。巧選手は昨日までは苦戦している様子に見えたのですが、『話が違うな』と思うくらい速かったです」
■高橋 巧(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)/3位
「マシンセッティングは今朝のウオームアップ走行で少しよくなったのですが、欲を出して決勝に臨んだら、また昨日みたいな状態になってしまいました。レース最後には慣れてきてことで1分49秒台に入れられましたが、正直、厳しかったです」
「精一杯走りましたが、ペースを上げようがなく、勝負もできませんでした。僕たちは鈴鹿8耐も17インチで走っているから、ある程度マシンセッティングを進められたと思っていたし、最低でもキープはできていると思っていました。でもコースが違うと変わってしまうのか、うまくまとめることができませんでした」
「今日は3位でしたが、棚ぼたです。何もできなかったことが悔しいです」