ブランパンGTシリーズ・アジア第4戦は8月20日、富士スピードウェイでレース2の決勝レースが行われ、ハンター・アボット/マキシミリアン・バーク組グループMレーシングの999号車メルセデスベンツAMG GT3が優勝を飾った。
午前中には雨が舞ったものの、晴天の下で迎えたブランパンGTシリーズ・アジア第4戦のレース2。スタートでは、ヨーロッパでも豊富な経験をもつバーク駆る2番手スタートの999号車メルセデスが1周目からトップを奪い、そのままリード。アボットに交代してからも首位を譲ることなく、まさに完勝と言える内容でレース2を制した。ラファエル・マリチェッロやマキシミリアン・ゴッツといった強力なパートナーとともに戦うアボットはこれでシリーズ3勝目。134ポイントに伸ばし、ランキングのリードを広げた。
レース後半、アボット駆る999号車が6秒以上のリードを築く一方、白熱したのはアウディ・ホンコンの5号車アウディR8 LMS(マーチー・リー)とスピリット・オブ・レースSAの38号車フェラーリ488 GT3(リノ・マストロナルディ)のバトル。5号車アウディはシルバー、38号車フェラーリはプロ-アマとクラスは違うが、ファイナルラップの1周前の13コーナーでマストロナルディが2番手に浮上。ルイ・アグアス/マストロナルディ組がそのまま2位でチェッカーを受けた。3位となった5号車アウディのリー/ショーン・トン・ウェイ・フン組がシルバーカップ優勝となった。
2台の争いに続いたのは、永井宏明/佐々木孝太組ARN RACINGの28号車フェラーリ488 GT3。最後は3番手争いにも詰め寄ったが、惜しくも総合では4位に。ただ、プロ-アマクラスでは3位となり、見事鈴鹿ラウンドに続く表彰台を獲得した。
日本勢では、10番手からスタートしたD'station Racingの47号車ポルシェ911 GT3 R(星野敏/荒聖治)が総合7位/プロ-アマクラス5位でフィニッシュ。鈴鹿での苦戦で得たセッティングが功を奏し、2戦連続参戦のチームが富士では相次いで上位に食い込んでいる、また、この富士戦のみの参戦となっているPorsche Team EBIの3号車ポルシェ911 GT3 R(山野直也/坂本祐也)が混戦のなか順位を上げ、総合10位/シルバークラス4位となった。
レース1で日本勢初の総合優勝を飾った777号車CarGuy Racing(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)は、前戦ウイナーに課せられるピットストップ時の10秒“タイムサクセスペナルティ”にも苦しみ15位/クラス8位。高木真一が乗り込んだFIST-Team AAIの90号車BMW M6 GT3は19位/クラス10位。SACCESS RACINGの390号車ランボルギーニ(齋藤真紀雄/浦田裕喜)は20位/クラス11位。KCMGの19号車アウディ(竹田直人/白坂卓也)はリタイアとなった。