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初ポールの山下健太、決勝はタイヤよりもスタートが不安と語る

2017年08月20日 11:32  AUTOSPORT web

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ルーキーながら4戦目のスーパーフォーミュラで初ポールを獲得した山下健太。近藤真彦監督と笑顔の2ショット
8日、ツインリンクもてぎで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦の予選を終え、ポールポジションを獲得した山下健太が会見で予選を振り返るとともに、決勝レースへの展望を語った。

 スーパーフォーミュラで初めてポールポジションを獲得した山下。予選を次のように振り返った。

「Q2が思ったよりもうまくいかず、散漫になってしまいました。クルマのバランスは悪くなかったのでQ3を決めれば(ポールは)行けると思っていたのですが、1コーナーで(タイヤが)ロックしてしまってダメかと感じました。ですが、ギリギリでポールを獲れたので嬉しいです」

 予選Q3で山下は3番目にコースインしたが、ウォームアップ中に後ろを走っていたピエール・ガスリー、小林可夢偉を前に行かせ、90度コーナーではスローダウンしているように見える場面があった。

 このことについて山下は「前が詰まっていたので、こちらも(スペースを)空けたかったのですが、後ろから先輩たちがすごい勢いできたので、譲らないとダメかなって(笑)。(90度コーナーでの)スローダウンがタイヤを冷やしてしまったという感じがあり、1コーナーでロックしてしまったので、(スローダウンは)必要なかったかなと」とコメント。

 このコメントに対し、2番グリッドを獲得した小林可夢偉は「予選をゆずってくれればいいのに。そこは譲らんでええわ(笑)」と返し、会見で笑いを獲った。

 気になるのが、ソフトタイヤとミディアムタイヤの違いだ。「ソフトタイヤはバランス的にミディアムタイヤと大きくは変わりませんでした」と山下は次のように語る。

「自分のクルマにはミディアムがあっていたという感じがあって、ソフトだとトラクションが少ない場合がありましたね」

「タイヤの温まりに関しては、ソフトは計測2周目に(アタックに)いきました。ミディアムでは2周だといけないので、ソフトは1周くらい暖まりが速そうな雰囲気がありました」

 これに関しては、可夢偉、野尻智紀も同じ意見だとう。

 この後はすぎに決勝レースが始まる。決勝レースでの不安要素について山下は「(不安要素は)スタートです。タイヤの前にスタート。今週1回もスタート練習していないので」としている。

 山下はこのままポール・トウ・ウインを決め、スーパーフォーミュラで初優勝することができるのか。決勝レースが楽しみだ。