インディカー・シリーズ第14戦ポコノの予選が19日に行われ、アンドレッティ・オートスポートの佐藤琢磨が今季2度目、通算7度目となるポールポジションを獲得した。
残り4戦となったインディカー・シリーズ。チャンピオンシップでトップのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)から72ポイント差のランキング7位につける琢磨。
ホンダユーザーのアンドレッティ・オートスポートは高速オーバルで速さを見せており、チャンピオンを争う琢磨にとってポコノでの一戦が正念場になると予想された。
プラクティス走行からアンドレッティ・オートスポートは予想通りの速さを見せ、チームメイトのライアン・ハンター-レイがトップに立ち、琢磨も6番手と続く。
ポコノの予選はくじ引きによってアタック順が決定。琢磨はいちばん最後のアタックとなり、直前にはマルコ・アンドレッティ、ハンター-レイがアタック順となったため、コース状況も判断できるラッキーな予選順となった。
ひとつ前のハンター-レイがウォームアップ走行中にクラッシュを喫し慎重な走行になると思われたが、「ノーアタック、ノーチャンス」を信条とする琢磨はウォームアップから218.785mphで走行。
1周目をこの予選トップスピードとなる220.045mphで走行し、2周目を219.235mphでまとめ、シモン・パジェノーを上回る平均219.639mphを記録。今季2度目となるポールポジション獲得を成し遂げた。
「とてもハッピーですね。過去数年いつもポコノを楽しんでいます。難しい経験もしましたが、いつも楽しいですよ。まだここでは勝利していないし、だからこそポール獲得は特別なことですね」
「チームは素晴らしい仕事をしてくれました。マイケル(アンドレッティ)とチームのみんな全員に感謝しなければいけませんね。とても幸せですよ」と琢磨。
20日に行われる決勝レースは、インディ500と同じ500マイルの長丁場。琢磨がどんな活躍を見せてくれるのか期待したい。