第4戦ツインリンクもてぎレースレポート
◆8月19日(土)予選
天候:曇りのち雷雨
コース状況:ドライ→ウェット
#1国本雄資 18位/#2石浦宏明 17位
2017年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦がツインリンクもてぎで開催された。19日(土)は1時間のフリー走行と公式予選が行われ、予選開始と同時に降り出した豪雨によりコンディションが急変する中P.MU/CERUMO・INGINGは石浦宏明が17位、国本雄資が18位となった。
今大会は、昨年に続きミディアムタイヤとソフトタイヤの2スペックのスリックタイヤが採用されており、ソフトタイヤでのコースレコード更新が注目されていた。18日(金)に行われた占有走行ではほとんどのマシンが予選に向けてソフトタイヤを温存し、数台の車両が予選に向けた表面の皮むきやチェックをおこなっていたのみだった。
19日(土)午前中のフリー走行でもソフトタイヤでのアタックを行ったのは僅か2台。P.MU/CERUMO・INGINGの2台もミディアムタイヤでマシンチェックとセッティングを進めると、最終ラップにアタック。石浦が1分33秒208で5番手、国本が1分33秒318で10番手という結果になった。
順位的には中団にとどまっているが、ソフトタイヤを使った2台を除くと、ほとんどのマシンが100分の1から1000分の1秒単位のギャップで並び、今回も僅かな差が
大きく順位に影響する厳しい戦いが予想された。
スーパーフォーミュラの公式予選が始まる前から、上空に分厚い雲が立ち込めるようになり、セッション開始間際には、コースコンディションが良好なうちにスリックタイヤでタイムを出そうと、ほとんどのマシンがピットロードへと並んでいた。
セッションが始まると石浦を先頭に各車コースイン。ほぼ同じタイミングで弱い雨が降り出したが、石浦も国本も、まずはスリックタイヤでタイムアタックを始め、それぞれ1分45秒272、1分45秒795をマークした。
これに対し、前日の占有走行や今朝のフリー走行でソフトタイヤの皮むきをしていたライバル勢は2人を上回るペースでタイムアタックに入っていた。石浦は連続周回に入ったが、雨が強くなってきたことからタイム更新がかなわず、4周を終えてピットイン。
石浦よりも遅いタイミングでタイムアタックに入っていた国本は1アタックで先にピットへと戻り、ウェットタイヤに履き替え再びコースへと戻っていった。
しかし、それぞれがピットで作業を進めている間にみるみる雨粒は大きく強くなり、ウェットタイヤでもタイムアタックが難しい程のヘビーウェットコンディションへ一気に急変した。
両者スリックタイヤで記録した自己ベストタイムを更新することができず、20分間のQ1は終了。結果として、タイムアタックに入った周のペースの違いが順位に直結する形となってしまい、石浦は17位、国本が18位という結果となった。
Q1セッション終了間際から雷鳴も響くようになり、Q2、Q3セッションはキャンセル。明日20日(日)は、午前9時から10分間のフリー走行を行った後、Q2、Q3セッションを行うこととなる。
総監督/浜島裕英
「残念ながら、Q1で敗退となってしまいました。大荒れのセッションでしたが、他のチームがちゃんとタイムを出しているのだから、自分たちの足りなかった分を反省し、より強いチームにしていかなければいけません。応援してくれたファンの皆さんには、このような形になってしまい申し訳ない気持ちです。しかし、レースは何があるか分かりません。明日はリセットして、前向きに頑張りたいと思います」