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ブランパンGTアジア富士:CarGuy Racingがレース1を圧倒! ケイ/横溝組が日本勢初勝利を飾る

2017年08月19日 18:32  AUTOSPORT web

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ブランパンGTシリーズ・アジア第4戦富士のレース1を制し喜ぶCarGuy Racingのケイ・コッツォリーノと横溝直輝
ブランパンGTシリーズ・アジア第4戦富士は8月19日、富士スピードウェイで1時間の決勝レースが行われ、横溝直輝/ケイ・コッツォリーノ組CarGuy Racingの777号車ランボルギーニ・ウラカンGT3が日本勢としてシリーズ初優勝を飾った。

 今季からスタートしたブランパンGTシリーズ・アジアに、初めて日本人ウイナーの名が刻まれた。その栄えある最初の勝者となったのは、横溝とコッツォリーノという、日本でも豊富な実績をもつふたりだ。

 午前に行われた予選では、前戦鈴鹿に続いての参戦となるCarGuy Racingは、コッツォリーノのアタックで予選3番手を獲得。レースでは1周目から「まわりは外国人ドライバーばかりで、1コーナーでイン側にいったらミューが低いのは知らないだろうと思っていた」と猛プッシュをみせると、すぐにポールスタートの88号車クラフト・バンブー・レーシングの88号車ポルシェ911 GT3 Rらをかわしトップに浮上。グイグイとリードを広げる。一方、2番手にはビンツェンツォ・ソスピリ・レーシングの66号車ランボルギーニが続くが、それに5番手スタートだった山野直也駆るPorsche Team EBIの3号車ポルシェ911 GT3 Rが続き、3番手に。日本勢が上位で戦う展開となった。

 777号車ウラカンは、レース開始後20分からのピットオープン以降の作業もきっちりと終え、コッツォリーノから横溝に交代。走行初日の朝に急遽出場が決まったばかりの横溝は、最後まできっちりとリードを守り、GT300王者経験者の実力を披露。最後はパンクチャーの気配がありペースを落としたが、1.402秒の差をつけ、見事優勝。なお、コッツォリーノはこの日ダブルエントリーしているランボルギーニ・スーパートロフェオでも優勝を飾っており、1日で2勝という最良の日となった。

■日本勢初勝利に喜び爆発
「僕たちはピレリを鈴鹿でも勉強でき、それに対してのセッティングもできましたし、今回ランボルギーニからエンジニアが来てくれたので、それでバツグンにクルマが良かったです。チェッカーまで走りきれるクルマができたのが勝利の要因だったと思います」とレース後語ったのはコッツォリーノ。

 また、横溝も「メチャクチャ嬉しいです!」と勝利に笑顔をみせた。

「ケイがすごく乗れていたのですが、僕はこの週末流れが悪くて。ケイがリードを築いてくれて、その後は自分の仕事をしながら乗っていました。終盤は緊張しながらでしたが、勝てて良かったです」

 また、CarGuy Racingを率いる木村武史代表も、急遽自身のシートを横溝に譲ったかたちだったが、「予想もしていなかったのでまだ実感がありませんが、素直に嬉しいですね!」とプロジェクト開始以来最も大きな優勝と言える勝利を喜んだ。

「今回はトロフェオとダブルエントリーしていてタイトだったので、横溝君に変わったのが奏功しました。僕たちはここで、GT3を2台とトロフェオ2台ですごく練習したので、それで鍛えられたんだと思います。自分たちアマチュアもそうですし、プロも育つと思っていたので、それが良かったのではないでしょうか。お金はかかりましたけど、それと情熱があれば、僕たちのような駆け出しのチームでも勝てるのだと思います」

■D'station Porscheがプロ-アマクラスで3位を獲得
 2位は88号車ポルシェ、3位はプロ-アマクラス優勝となったグループMレーシングの999号車メルセデスベンツAMG GT3という結果に。シルバークラス表彰台をうかがう展開だったPorsche Team EBIの3号車ポルシェだったが、今回の富士戦のみの出場で、スポット参戦1戦目によるピットストップタイム+7秒が課せられたこともあり、最終的には7位/シルバークラス5位でフィニッシュ。ただ、初参戦にしてシングルという素晴らしい成績でレースを終えた。

 日本勢では、星野敏/荒聖治組D'station Racingの47号車ポルシェ911 GT3 Rは、スタートドライバーを務めた星野が奮闘し、Porsche Team EBIに次ぐ8位/プロ-アマクラス3位でフィニッシュ。嬉しい表彰台を獲得した。

 高木真一が乗り込んだFIST-Team AAIの90号車BMW M6 GT3は16位となった。序盤から上位をうかがい、永井宏明から佐々木孝太にバトンを繋いだARN RACINGの28号車フェラーリ488 GT3は、プロ-アマクラス2位表彰台を見据えていたが、終盤トラブルが発生しピットにマシンを戻している。SACCESS RACINGの390号車ランボルギーニ(齋藤真紀雄/浦田裕喜)は18位。KCMGの19号車アウディ(竹田直人/白坂卓也)は30位となった。ブランパンGTシリーズ・アジア第4戦富士 リザルトファイルPDF