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石浦、山本……有力候補がまさかのQ1敗退:スーパーフォーミュラもてぎ予選Q1レポート

2017年08月19日 17:22  AUTOSPORT web

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予選Q2がキャンセルとなりマシンの下へ走るメカニックたち
2017年全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦がツインリンクもてぎにて開幕。土曜日はノックアウト式予選が行われたが、Q1開始直前からの雨が降り出し、雷を伴う激しい天候となったため、セッションはQ1を実施したのみですべてキャンセル、Q2、Q3は翌日曜日へ持ち越されることとなった。

 今大会は2017年シーズン初の2スペックタイヤ制レースとなり、通常使用している「ミディアムタイヤ」よりグリップの高い「ソフトタイヤ」が導入された。

 昨年のもてぎ戦で導入された「ソフトタイヤ」に関しては「ミディアムタイヤ」との差がないとの声も聞かれ、今シーズンはより差がつくように新たに開発されたとのこと。

 前戦富士大会での会見で横浜ゴムの開発本部プランニングジェネラルマネージャーの渡辺晋氏が「1レースもたないタイヤ」と表現するように、2種類のタイヤにはどのくらいの差が生まれるのか、「ソフトタイヤ」での予選アタックではどんな驚速タイムが出されるのか注目が集まっていた。

 ドライコンディションならば、新設計のソフトタイヤのパフォーマンスに最大の注目が集まったのだが、 予選開始30分前あたりから雲行きは怪しい方向に。パドックでは空模様を伺うチームスタッフの姿も見られ、セッション開始直前には遠雷の音も聞こえるなどの情報が入り、間もなくポツリポツリと細かい雨粒が落ちてきた。

 セッション開始直前の14時56分にはウエット宣言が出されての予選セッションとなった。

 Q1では、雨が強くなる前にタイムを出そうと全車一斉にソフトタイヤでコースイン。しかし、わずか2周を走行したところで雨脚は強くなり、走行開始6分ごろには全車ウェットタイヤに履き替えるためピットへと戻った。

 この時点でのトップタイムはニック・キャシディ(KONDO RACING)の1分39秒764、同じくチームメイトの山下健太が1分41秒010、ノックアウトライン上の14番手は野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の1分44秒069。ウェットに履き替えたとしてもこの野尻のタイムをクリアしなければQ1突破は不可能な状況となった。

 しかし、雨脚はさらに強まり、各車ウェットでの走行を重ねるもタイムの更新は厳しく、ウェットタイヤでのベストタイムも国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)の1分46秒246にとどまり、20分間のセッションは終了。塚越広大(REAL RACING)、山本尚貴(TEAM MUGEN)、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS)がQ1敗退となった。

 Q1後のインターバルにはさらに雨脚が強まったとの場内アナウンスも入り、Q2開始直前の15時29分にディレイ、セッション中断。

 その後、15時36分には本日の走行はすべてキャンセルとのアナウンスが入り、土曜日の予選セッション全てが中止となった。

 Q1の結果に関しては順位は確定。Q2、Q3については8月20日の9時20分から行われるとアナウンスされた。これにより、日曜フリー走行は9時00分~9時10分まで10分間に変更される。