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コース料理に1人4万円!形の残らないものにお金を使うのは無駄? 匿名ブログで議論「自分の偏狭な価値観に閉じこもるのはよくない」

2017年08月19日 16:11  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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何に価値を見出すかは人によって違うため、人のお金の使い方を見て驚くことがある。金額が高ければなおさらだ。

はてな匿名ダイアリーには8月9日、「形の残らない8万円」という投稿があった。投稿者は既婚男性。妻はお互いのボーナスを使い、2人で8万円ほどのコース料理を食べに行こうと提案してきた。しかし投稿者は食事に何万円も使うことには消極的だ。

「いちいちこの一皿で幾ら!とか絶対に思うし。記憶と舌には残るけど……」

投稿者は代案として良い温泉宿を提案したが、妻からは「それじゃあ意味がない」と一蹴される。「でもコース料理に……」と不満を伝えかけた時、妻から「ギター買ったじゃん」と反撃を食らい、ぐうの音も出ない。投稿者はボーナスで8万円のエレキギターを購入していたのだ。投稿者に抵抗の術はなく、妻の提案通りコース料理を食べに行くことを決めたものの、

「すっごい楽しみなんだけど、今まで料理にそんな金額を払ったことがないのですっごい嫌だなーという気持ちも捨てられない」
「はーお店に行っても全然落ち着けないだろうな。いちいちこの一皿で幾ら!とか絶対に思うし。記憶と舌には残るけど……」

と釈然としない。

たしかに、ギターは一度手に入れればその後何年も楽しむことができるが、コース料理は2時間ほどで食べ終わってしまう。いいものを食べたという思い出は残るが、もったいないと感じる気持ちも理解できないこともない。

はてなブックマークでは、「旅行とかならいいんだけどね。 食べ物だけでって考えるとどうも……」「8万が1回の食事に消えてしまうのを惜しむのも十分一般的な金銭感覚」など、投稿者の気持ちに賛同する人がコメントを寄せている。食事に8万円を使うとなると、ざわざわするのは当然の反応だろう。

「これから歳取ると『初めて』を経験する機会もどんどん減っていく」

一方で、「旦那が自分のギターに8万突っ込んだのに、嫁は二人での体験に8万突っ込もうって言ってくれるんだから、何を文句を言うことがあろうか」など、自分の楽しみには惜しみなくお金を使ったのに、妻の要望にお金を渋る投稿者を批判するコメントが相次いでいる。

人は年齢を重ねると、過去の自分のやり方や自身の価値観のみにこだわり、他人の興味関心や新しい体験への好奇心をなくしがちだ。そのため、「やってみりゃいいじゃん」「これから歳取ると『初めて』を経験する機会もどんどん減っていくだろうし」など、妻の提案に乗ってみればいい、と後押しする意見も寄せられている。

「試しもせずに自分の偏狭な価値観に閉じこもるのはよくない」
「既に何本かギター持ってる(よね?)おっさんには8万のコース料理のほうがずっと価値があるよ」

実際、6万円のコース料理を食べたと言う人物は、「未だに思い出として強烈な味がした」と書いている。形に残るものだけでなく、経験にお金を使うのも十分ありだろう。「感動して帰ってくる図が目に浮かぶ」と、期待する声も出ていた。