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WRC:トヨタ、降雨のドイツ戦デイ2は2台にアクシデント。マキネン「ラッピのクラッシュは残念」

2017年08月19日 15:02  AUTOSPORT web

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ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)
8月18日に行われたWRC世界ラリー選手権第10戦ドイチェランドのデイ2。3台のヤリスWRCで挑んでいるトヨタ勢はユホ・ハンニネンが総合6番手で完走。一方、ヤリ-マティ・ラトバラとユホ・ハンニネンは不運によりポジションを落としている。

 ラリー・ドイチェランドのデイ2は小雨が降るコンディションのなかスタート。午後になると雨あしが強まり、各ステージは滑りやすい状況となったため、多くのドライバーがコースオフする難しいコンディションで争われた。

 この状況のなか、ハンニネンは安定した走りでステージを走破。トップと1分14秒7差の総合6番手でデイ2を走りきった。

 前日、総合6番手につけていたラトバラはSS4終了時点で総合5番手にポジションを上げていたが、続くSS5のスタート前にエンジンに点火系トラブルが発生。これにより一気に総合10番手までポジションを落としてしまう。

 その後は粘りの走りで順位を挽回。総合8番手まで順位を回復した。

 残るラッピはSS6終了時点で、陣営内最上位につけていたがSS7でコースオフしてクラッシュ。走行を続けられずデイリタイアとなり、総合40番手までポジションを落としている。なお、チームはサービスパークでマシンの修復に当たっており、デイ3の出走を目指している。

 チーム代表のトミ・マキネンは「今日は天気が悪く、選手にとっては難しい1日だった」とデイ2を振り返る。

「このようなコンディションではミスが起こりやすく、途中まで良い走りをしていたエサペッカがクラッシュしてしまったのは残念だ」

「ヤリ-マティのクルマに起こったトラブルは恐らく点火系だと思うが、さらなる精査が必要だ。ユホは、このラリーでの経験が充分ではないにも関わらず、素晴らしい走りをした」

「今日のような走行条件では、とにかくクレバーに戦わなければならない。明日は重要な1日だから、我々にとって良い展開となるよう願っているよ」

 トヨタ勢トップにつけたハンニネンは「このラリーに出るのは数年ぶりで、ステージを良く知らないため、今以上に攻めた走りをするのは難しいと思う」とコメント。

 マシントラブルがあったラトバラは「少しでも順位を上げるためにも明日は重要な1日になる」と意気込んだほか、クラッシュがあったラッピは「左、右と曲がるコーナーで、イン側だけでなくコース上にも多くの泥があった。コーナーへの進入スピードが高すぎたためにクルマがスライドし、コーナー出口の壁に当たってサスペンションにダメージを負ってしまったんだ」と語っている。