2018年からIMSAウェザーテック・スポーツカーチャンピオンシップの最高峰クラスに参戦するチーム・ペンスキーとアキュラは8月18日、新型DPiマシン『アキュラARX-05』をお披露目した。
ペンスキーとアキュラが挑むシリーズ最高クラスのPクラスは、2017年から既存のLMP2カーをベースにオリジナルのボディカウル、エンジンを装備して各自動車メーカーの特色を盛り込んだプロトタイプマシンを制作できるDPi規定を採用。
導入初年度となる2017年シーズンはキャデラック、マツダ、ニッサンの3メーカーが独自のマシンを開発して参戦している。
そこに新たに登場するアキュラARX-05がカリフォルニア州で開催されているモントレー・カーウィークがお披露目された。
アキュラARX-05はオレカ07シャシーをベースに、ALMSアメリカン・ル・マン・シリーズやル・マン24時間耐久レースでの実績がある3.5リッターV6ツインターボエンジン、HR35TTを改称した『AR35TT』を搭載する。
「アキュラDPiは、自動車メーカーが市販車で使用している重要技術やデザインをワールドクラスのレーシングカテゴリーにも応用されていることの象徴だ」と語るのはIMSA代表のスコット・アザートン。
「チーム・ペンスキーとアキュラが、ニッサンやキャデラック、マツダらとしのぎを削る2018年シーズンは、よりコンペティティブなものになるだろう」
「今回、この素晴らしいルックスのマシンが公開されたことで、世界中のモータースポーツファンがコース上で走る姿を早く見たいと望むはずだ」
また、ボディワークの製作を指揮したアキュラのグローバル・クリエイティブ・ディレクターを務めるデイブ・マレクは「数多くのデザインスケッチのなかから、理想的なデザインを絞り込んでいった」と語る。
「その後は風洞テストなどを通じて、デザインを洗練されたものに進化させ、最終的にパフォーマンスとアキュラらしいスタイリングを両立することができたよ」
チームはすでにポール・リカールでマシンのテストを行っており、今後もデビュー戦となる2018年1月のデイトナ24時間に向けて、開発を進めていく。