レッドブルF1チームのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、ロバート・クビカがF1で走行可能な状態なら、復帰しない理由はないと考えている。
クビカは2011年のラリーで重傷を負って以来、F1から離れ世界ラリー選手権やヨーロッパラリー選手権でキャリアを重ねてきた。
今年に入ってバレンシアとポール・リカールで、プライベートな非公開テストを行い復帰の準備を重ねた後、F1ハンガリーGP後のブダペストでクビカは2017年型ルノーマシンでのフルテストを行う機会を与えられた。
長いブランクが心配されていたクビカはしっかりと仕事を果たしただけでなく、最高レベルでドライブするための身体能力の懸念すらも払拭した。
テストの結果を見たマルコは、クビカがF1に復帰しない手はないだろうと語っている。
「(2011年のラリー)事故の前、クビカは最も速いドライバーのひとりだった」
「その上、当時の彼はルノーで上手くやっていたのだから、彼らがまたクビカとの仕事を続けられないかと思うのは当然のことだろう。私は彼がカムバックするのは良いことだと思うよ」
F1で活躍する10代の才能あるドライバーと比較すると、32歳のクビカはカムバックよりは引退に近いのではないかと考えられるが、マルコはそれには同意しない。
「年齢のことだが、フェルスタッペンは例外だと私は思っている」
「ドライバーの人格を見る必要があるが、10代ではまだ時間を必要としているだろう。だが一方でフェルスタッペンのように10代でも成熟したドライバーがいるものなんだ」
「クビカが条件を満たしているのなら、復帰させない手はないだろう?」