コンストラクターズ選手権でメルセデスに次ぐ2位で2017年シーズンの折り返しを迎えたフェラーリF1は、前半戦にターボのトラブルが多発したものの規定数以上の交換には至らないと考えている。
今季の各チームのパワーユニット・コンポーネント使用数をみてみると、フェラーリのセバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネン、両名のターボチャージャーはすでに年間使用上限の4基に達していることがわかる。
ベッテルとライコネンは今シーズン序盤に続いたターボの不具合の影響でこれまでに3回ターボを交換しなければならず、現在はふたりとも最新型の4基目を使用中。
仮にフェラーリがあと1回ターボを交換すると、1シーズン中の上限使用数の4基を超えた5基目となり、ドライバーに10グリッドペナルティが科せれてしまう。
フェラーリの技術責任者を務めるマッティア・ビノットは、この件に関して注意を払い続けているが、チーム内で共有しているターボを持ち回りで使用すれば、ペナルティは避けられるだろうと考えている。
「今季は序盤戦からターボに相次いで不具合が発生し、問題解決のためにシーズンの早い時期から交換の必要に迫られたのは事実だ」とビノット。
「シーズンが始まったばかりなのに3基目、そして4基目のターボを投入しなければならなかった」
「しかし、我々は信頼性を高めるために改良したターボを投入しており、現時点ではそれがうまく機能している」
「これまでに交換したターボは、すべてチーム内でプールされていて、それぞれのターボはまだ使用することが可能だ。今後はペナルティを避けるために、これらのターボを使いまわすことになるだろう」
「現在プールされているターボを使用して、今シーズンの残り半分を終えることが我々の目標だ」