マクラーレン・ホンダF1チームのストフェル・バンドーンは、今シーズンこれまでに得てきた知識や経験が、ようやく成果につながり始めたと実感している。
今季が初のフル参戦となるバンドーンは、開幕当初安定した成績を出せていなかった。その要因はホンダ製パワーユニットの信頼性に関する問題だけでなく、ドライビングに対するアプローチが正しくなかったことにある。マシン性能を最大限に引き出すという能力を、発揮しきれずにいたのだ。
個人的にいくつかの微調整を行ないながらレース経験を積んだことと、チームとしての改善が進んだことが確実に奏功し、バンドーンのパフォーマンスレベルはサマーブレイク前に向上を見せた。
バンドーンは現在の自身のパフォーマンスについて、以下のように述べている。
「いまの経験値なら、自分が望む方向性へと進むことができる。パフォーマンスの観点で言えば直近の数レースはすごく良かったと思う。フェルナンド(・アロンソ)に匹敵するペースで走れるのは良いことだ」
25歳でまだ発展途上にあるバンドーンの最近の進歩は、今後への重要な突破口であり、その進化はさらに続いていくだろう。
「僕はいまでも、すべてのレースウイークエンドで大きく進歩し続けている。いろいろな要素が僕のやり方に合うように、チームと一緒にとても努力しているよ。たとえば、マシンをもう少し僕のスタイルに合うように改良しているんだ」とバンドーンは語り、以下のように続けた。
「それからフリー走行や予選、決勝まで含めた週末全体の流れを管理するという点でも、間違いなく改善がはかれている」
「シーズンの前半は良い進化を遂げることができた。改善の余地はまだ大きい。これからいろいろなことを進めるつもりだから、今後のレースはもっと期待できると思っているんだ」