7月末にトタル・スパ24時間の会場で最新GT4マシン『メルセデスAMG GT4』をお披露目したメルセデスは、8月19日に行われるVLNニュルブルクリンク耐久シリーズ第5戦に2台のAMG GT4を参戦させることを明らかにした。
GT3マシンの高速化、ならびにコストの高騰を受けて、近年アマチュアドライバーやエントラントから注目を集めているGT4市場。
そのなかでAMG GT4のデリバリー開始を2017年内に行うとしているメルセデスは、これまでに3万キロに及ぶトラックテストやラウジッツリンクでの30時間耐久テストなどを通じ、総合的な車両開発を進めてきた。
そんなメルセデスは今回、デリバリー開始前の最終調整の場として世界一過酷と言われるニュルブルクリンク北コース“ノルドシュライフェ”を舞台に行われるVLN第5戦『ローヴェ6時間ADACルール・ポカールレース』へのエントリーを決定。
メルセデスAMGテストチーム・ブラックファルコン、メルセデスAMGテストチーム・ウーベ・アルツェン・オートモーティブから1台ずつ計2台が出場することとなった。現在のところAMG GT4は正式なパフォーマンスチェックを受けていないため、出場クラスはGT4マシンが争うGTXクラスではなく、改造車が出場するSPXクラスからの参戦となる。
ドライバーラインアップは、ブラックファルコンの52号車AMG GT4がステファン・カーグ、フィデル・リーブ、アレクサンダー・トリル、さらにメルセデスSLS AMG GT3やAMG GT3の開発ドライバーを務めたヤン・ザイファルトの計4名の布陣。
一方、ウーベ・アルツェン・オートモーティブの54号車AMG GT4にはファビアン・ハンプレヒト、マイク・スターズバーグとともに、AMGの開発ドライバーであるトーマス・イェーガーを加えた3名でレースに挑む。
メルセデスAMGカスタマーレーシングの代表、ステファン・ウェンドルは「メルセデスAMG GT4の実戦での初テストを楽しみにしている」とコメント。
「これは総合的なテストと開発プログラムの次のステップになる。我々は現在、長年にわたって、ともに活動してきたパートナーチームと仕事をしているが今後はノルドシュライフェだけでなく、より国際的にそして、さまざまなチームとともに条件を変えながらテストを行なっていくつもりだ」