WRC世界ラリー選手権第10戦ドイチェランドは8月17日、SS1が行われ、WRC2のヤン・コペッキー(シュコダ・ファビアR5)がトップタイムで総合首位につけた。総合2番手にはオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)が続いている。
2017年シーズン2度目の本格的なターマック(舗装路)イベントとなるラリー・ドイチェランドが開幕。オープニングのSS1は、ザールブリュッケン市内に設けられた2.05kmの特設ステージで行われた。この特設ステージはコンクリートバリアに囲まれた構成で、ドライバーにはわずかなミスも許されない。
このステージで、WRC2を戦うコペッキーは上位クラスのトップドライバーを抑えて2分5秒9のタイムでトップに浮上。総合首位につけてみせた。
コペッキーと0.3秒差の総合2番手はタナク。総合3番手はスタート直後にウォールにヒットし、左リヤにダメージを負ったクレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)が続いている。
一方、このステージではシトロエンのエース、クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)を悲劇が襲った。
ミークは、右コーナーへの進入でイン側のコンクリートバリアにヒット。ステアリングを破損したため、ステージを完走できず。レッカー車に載せられてステージを後にすることとなり、10分のタイムペナルティを受けて、優勝争いで大きく出遅れてしまった。
チャンピオンを争うセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)とティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)はオジエが総合4番手で先行。ヌービルは総合9番手だ。
前戦ラリー・フィンランドを制したトヨタ勢は、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合6番手で陣営トップ。ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)が総合12番手、エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合13番手につけた。
ラリー・ドイチェランドは18日(金)から本格的に競技がスタート。この日はSS2~SS8の7SSが行われる。