苦悩を秘めていた女王(画像は『The Royal Family 2017年7月1日付Instagram「Happy Canada Day! CA This new photo of The Queen has been released to celebrate the 150th anniversary of the Canadian Confederation.」(Ian Leslie Macdonald)』のスクリーンショット) ダイアナ妃の死から、間もなく20年になる。妃の遺したウィリアム王子とヘンリー王子は「母を覚えていてほしい」との思いから妃の知られざる素顔を語っているが、エリザベス女王については息子チャールズ皇太子の元妻であった彼女をどう思っていたのか、本音は伝わってこなかった。しかしこのほどダイアナ妃の死後に女王が書いた手紙の内容が明かされ、当時の女王の思いが初めて知られることとなった。嫁姑の関係は決して良くなかったというが、女王は妃の死に何を思ったのか。
ダイアナ妃の事故死 から6日後にエリザベス女王が書いた手紙の内容が、このほど明らかになった。手紙を送られたのは女王と親しくしていた女官のひとりで、2005年に死亡したとされる女性(Lady Henriette Abel Smith)である。手紙には、以下のように記されていた。
「恐ろしいほど悲しいことでした。ダイアナの死は、この国にとって大きな損失なのですから。彼女の死に対する国民の反応、そしてウェストミンスター寺院での国民葬は、世界中の人々をひとつにしたようですね。」
また女王も非常に心配したであろう孫ウィリアム王子とヘンリー王子については、このように綴っている。
「ウィリアムとヘンリーは、とても勇気がある子達です。私は2人を心から誇りに思っているのですよ。」
しかしこの手紙を書いた時のエリザベス女王は、王子達を遺しダイアナ妃が急死したことに、大変動揺していたようだ。
「あなたから頂いた手紙が、(ダイアナの死後に送られた手紙のうち)一番に開封したものだったと思います。私の心の中には、まだ様々な感情が入りまじっていますから。」
ちなみにダイアナ妃は子供時代に両親の離婚を経験。それもあって複雑な子供時代を過ごしたといい、王室の人々には理解できない要素も多かったという。過去にヨーク公爵アンドルー王子のゴッドマザーはエリザベス女王とダイアナ妃が不仲だったと認め、こう語っていた。
「女王は多くのことに驚いたのでしょう。女王だけでなく王室の誰もがね。理解するのは不可能だったのです。」
「ダイアナにも素晴らしい点は多かったのです。でもそうでない点は、王室メンバーにとって対処が困難でした。」
同居していた時期もあったエリザベス女王とダイアナ妃だが、互いに理解不能な点もあってストレスは多かったもよう。それでも国民を、そして世界を魅了した妃を女王は評価していたようだ。王室メンバーとして認めがたい思いはあったものの、妃の死を知った女王が孫、そして国民の悲しみを思い胸を痛めたことは間違いない。
画像は『The Royal Family 2017年7月1日付Instagram「Happy Canada Day! CA This new photo of The Queen has been released to celebrate the 150th anniversary of the Canadian Confederation.」(Ian Leslie Macdonald)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)