2017年シーズンも毎戦のように激戦が繰り広げられているスーパーGTの各レースを収めた公式DVDシリーズ『スーパーGTオフィシャルDVD Vol.2』が8月25日(金)に発売される。
今回のオフィシャルDVD Vol.2に収録される特典はSUGOラウンド優勝のDENSO KOBELCO SARD LC500の車載映像。しかもヘイキ・コバライネンがドライブした前半スティントをノーカットでお送りする。
ここでマニアックに注目したいのがウエット路面でのコバライネンのテクニック。ステアリング操作だけでなく、ブレーキ、アクセル操作まで映像に収められているので、その詳細を確認することができる。
2017年規定により削減されたとはいえ、大きなダウンフォースを生むGT500車両でのドライ路面でのドライビングはあまりにも異次元すぎて、どこがどのように優れているのかなかなか映像をみても実感することはできない。
しかしウエットではその繊細な操作がよくわかる。この日のSUGOは雨が降ったりやんだりの天候で、路面グリップも刻々と変化するのでなおさらだ。
まず印象深いのがブレーキの抜き方。コーナー手前でフルブレーキング、そこからステアリングを切り込むのに合わせてコバライネンは少しずつブレーキを抜いていく。雨がやむ予報もあったのでマシンはドライセットのまま。つまりウエット路面に対してサスペンションのセットは硬く、荷重移動がさせづらい。その状況でブレーキを使って見事に荷重を調整している。
GT500車両の特性がよくわかるのがコース前半登りセクションにあるS字だ。スピードの落ちるコーナーでは極端にダウンフォースが減少するので、トラクションがかからない。少しでもアクセルを踏みすぎるとホイールスピンする。
ライバルを追っている状況でも冷静に自制しなければ大きくタイムロスしてしまう。コバライネンでもやはり前車を追いかけている状況では少しホイールスピンが増える。
逆に大きくダウンフォースがかかりグリップ力が上がるのが最終コーナー。それでも今のLC500の強大なパワーをコーナーの途中からフルにかけることはできず、コバライネンはシフトアップを早めにして少しトルクを落としてから全開にしていた。
現行型のGT500マシンがどれだけ速く、繊細なドライビングが要求されるのか、ウエットだからわかる場面が満載だ。
オートポリス、SUGOと熱いバトルが繰り広げられた2戦のダイジェストと、KEIHIN NSX-GTを駆る塚越広大の車載解説も入って、全編はたっぷり186分。オートスポーツWEBショップ(http://as-web-shop.jp/)、書店、オートバックス一部店舗、スーパーGTオフィシャルショップ、もしくは下記サイトにてお買い求めください。
2017スーパーGTオフィシャルDVD Vol.2
価格:2300円+税
発売日:8月25日(金)
予約受付中
オートスポーツWEBショップ:http://as-web-shop.jp/products/detail.php?product_id=1243