カルロス・サインツJr.はトロロッソF1チームとの契約を尊重したうえで、期限まで仕事をまっとうすると主張しており、レッドブル上層部との緊張は和らいできている。
サインツJr.はトロロッソとの契約がもう1年有効であるにもかかわらず、2018年シーズンに向けて、より良い環境への移籍を求めた。しかしこのことで、レッドブルのトップであるヘルムート・マルコとの間に溝が生じてしまった。
22歳のサインツJr.は、ルノーのドライバー候補リストの上位にあると考えられている。レッドブル昇格のチャンスもなく、停滞したかに見える自身のF1キャリアを前進させようと、移籍に積極的だった。彼はスペイン語メディアのSoy Motorに、次のように語っている。
「普段の生活と同じように、F1での契約には多くの重要なことが含まれている。僕の状況を考えると、いまのチームに満足しているし、いかなる契約も破るつもりはない」
「僕の発言も、そしておそらくは上層部の反応も、本来の文脈から違うかたちで捉えられたのだと思う。けれどもこのことはクリアになり、より正しく理解されている。僕たちは平穏になったし、満足しているよ」
サインツJr.については、チームメイトのダニール・クビアトとコース上でクラッシュしたことが物議を呼んでいるが、以下のように反論した。
「よくあることだよ。1年の間には、チームメイトと緊張感のある争いになることが必ずある。それに対してチームのボスが何か言えば、また次のレースも緊張を伴うものになってしまう」
「今季の僕はとても調子が良くてラッキーだ。チームに非常に良い結果をもたらしているし、ポイントも多く獲得している。満足だし、誇りに思っていいんじゃないかな」