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STCC:クリストファーソンが痛恨のコースオフ。ダールグレン連勝で形成逆転

2017年08月16日 14:32  AUTOSPORT web

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週末に2勝を挙げ、タイトル争いをリードするロバート・ダールグレン
STCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権の後半戦となる第6戦がカールスクーガで開催され、タイトル争いを演じるロバート・ダールグレン(セアト・レオンTCR)が、ライバルとなるクリストファーソン・モータースポーツ(KMS)のフレデリック・エクブロム(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)に先立ちレース1を制覇。レース3も獲り2勝を挙げ、選手権首位のポジションを盤石のものとした。

 同じくKMSのエースで、レース1ポールシッターのヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)は、雨交じりのダンプコンディションのなか、オープニングラップで乾き始めたレコードラインのグリップレベルを読み違え、ブレーキングで痛恨のミステイク。

 コースオフしてホイール内部に大量の泥を拾ったクリストファーソンのゴルフは、振動が激しくピットインせざるを得ない状況となる。

 これで楽になったダールグレンは、2番手のエクブロムがギャップを詰めてきた分だけ、マシンの距離を巧みにマネジメントしチャレンジを許さず。

 ダールグレンはコンマ5秒差を守って11周のレースをフィニッシュ。2位にエクブロム、3位にホンダ・レーシング・スウェーデン、マティアス・アンダーソンのシビック・タイプRが今季2度目の表彰台となった。

 続くレース2は、予選Q2でトップ3を独占したKMS勢、クリストファーソン、エクブロム、フレデリック・ブロムステッド(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)の3台がグリッド前方に並んだが、フォーメーションラップでポールのクリストファーソンにまさかの悪夢が襲う。

 レース1での振動が悪さをしたか、彼のゴルフはドライブシャフトにトラブルを抱えスタック。レースを戦うことなく、無念のリタイアに追い込まれてしまった。

 ふたたびチャンスが巡ってきたダールグレンだったが、ここは無理をせず先頭のKMS勢に追従。PWRレーシングのチームメイトであるダニエル・ハグロフ(セアト・レオンTCR)を先行させ、彼のレオンはスタートの1コーナーでエクブロムに果敢なアタックを試みるも、オーバーテイクに失敗しドロップ。

 3番手で復帰後に、後方のダールグレンにポジションを譲る形で4位フィニッシュ。エクブロム、ブロムステッド、ダールグレンの順で表彰台に上がることとなった。

 現地15時55分にスタートを迎えた最終のレース3は、Q3でベストタイムを叩き出したダールグレンがKMS勢を抑えてポールポジションをゲットする。

 そのオープニングラップは、予想通り激しい展開となり、スタート後から3つのコーナーを抜ける間に、クリストファーソンのゴルフとダールグレンのレオンは何度も接触を繰り返す激しいバトルを披露。

 さらに5番グリッドから猛チャージを仕掛けてきたPWRレーシングのハグロフが、ダールグレンを援護すべくポジションを上げ、早々にエクブロムを仕留めると、クリストファーソンをレース全域にわたって追い詰める好走を見せる。

 終盤ついに陥落したクリストファーソンをパスし、これでワン・ツー体制となったPWRレーシングの2台は、そのまま隊列を維持してフィニッシュ。3位には失速したクリストファーソンからポジションを譲り受けたエクブロムが入り、選手権リーダーのダールグレンに40ポイント差の2位に留まった。

 これで残るシーズンは2戦6レースとなったが、選手権3番手のクリストファーソンは今後2戦ともにWorldRX世界ラリークロス選手権の日程とバッティングすることから、今季のSTCC参戦は終了し、事実上タイトル争いから脱落。次戦第7戦アンダーストープは、9月2~3日に開催される。