Q1初突破! チームの総合力上昇を確認できた
8月5~6日、静岡県・富士スピードウェイにてスーパーGT第5戦、「2017 AUTOBACS SUPER GT Rd.5 FUJI GT 300km RACE」が開催されました。
Team TAISAN SARDでの5レース目、全8戦シリーズの後半戦は今年2回目の富士開催です。山田真之亮は、チームメイトのジェイク・パーソンズ選手と共に8月5日、土曜日のフリープラクティスから300kmレースへの戦いに挑みました。
第2戦富士ラウンドでのデータを生かした上位進出に期待が高まりました。5日(土)のプラクティスでTAISAN SARD R8 FUKUSHIMAは24番手だったものの、得られたデータに基づくセッティング変さらによって予選1回目を担当した山田真之亮が10番手タイムをマーク。今シーズン初のQ1突破を果たしました。
僅差の激しいタイムアタックが繰り広げられた予選2回目。担当したパーソンズ選手も果敢にアタックしました。結果として13番手タイムながら、今シーズン最上位のスターティングポジションを獲得しました。
迎えた6日、日曜日の決勝レースは天気予報ではにわか雨の可能性があったものの、曇天の蒸し暑いコンディションでスタートを迎えました。
スターティングドライバーを担当したのは今シーズン初めてのパーソンズ選手。ペースカーがピットロードへと進み、まずは先行する500クラスに続いて300クラスがスタート。
混乱のないクリーンスタートが切られ、12番手へポジションアップ。4周目にはベストタイムをマークし順調なレース運びでした。
ところが、7周目、ラップモニターに26号車スタート違反ペナルティの表示が映し出されました。ナイススタートと思われたものの、フライングとの判定が下されてしまったのです。
8周目にピットロードを通過するドライブスルーペナルティを消化しましたが、順位は最後尾の29番手まで後退。これに対してチームは早めにドライバー交代する作戦から、ハーフディスタンスまでひっぱる作戦に切り替えました。
ライバル達が続々とルーティンピットストップを消化していくなか、14番手まで浮上した30周目にパーソンズ選手がピットイン。山田真之亮へとドライバー交代、ガソリン補給、タイヤはリヤ2本だけを交換、非常にスムーズなピットワークで戦列へと復帰していきました。
ふたたびストレートへと戻ってきた時点で山田真之亮は26番手。500クラスに道を譲りながらの走行でも攻める走りを見せる山田真之亮は上位勢と変わらぬラップタイムで19番手までポジションアップしてフィニッシュしました。
次戦は8月26日(土)~27日(日)、三重県・鈴鹿サーキットにてシーズン最長の1000kmレースとして開催されます。夏場の3連戦を締めくくる熱い戦いが期待されます。山田真之亮の活躍にご期待ください。
■山田真之亮のコメント
「自分ではそれほどいいペースではなかったのですが、マシンのバランスは安定していました。リヤタイヤのみの交換でしたので、ちょっとアンダーステアがでましたが、十分に対応できるレベルでした」
「ポイントを獲得できるレベルまでチーム力が上昇しているのは確認できたと思います。鈴鹿は得意なコースですので、期待してください」
「また、強力な助っ人が加わりますから、ドライバーとして様々な点をしっかりと吸収して自分のレベルアップに繋げたいと思っています。皆様の応援、よろしくお願いします」
■Team TAISAN SARD野田英樹チーム監督のコメント
「マシンも仕上がってきて、いい方向に向かっているのに、結果に結びついていないのが苦しいです。今シーズン初めてQ1を突破できたことで、ひとつの目標をクリアし、スタッフ一同がホッとしたのは確かです」
「スタート時のペナルティは非常に痛かった。レース中の速さは十分に入賞圏内が狙えたはずでしたから。鈴鹿には元F1ドライバーのクリスチャン・クリエンが第3ドライバーとして加わりますので、若いふたりのドライバーたちに大いに学びとってもらい、良いリザルトを期待したいです」
■Team TAISAN SARD千葉泰常チーム代表のコメント
「ラップタイムからいえば7位を逃しました! しかし、ピットワークは29秒と迅速に済ませられ、次戦へのタイヤ性能の確認もできました。チーム全体で気合を入れて1000キロの戦いに挑みます。楽しみにしてください」