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WRC:苦戦のシトロエン、ローブ招集の事前テストは史上もっとも“強烈”。ドイツ戦に自信も

2017年08月15日 18:42  AUTOSPORT web

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シトロエンとテストに臨んだセバスチャン・ローブ
シトロエン・レーシングを率いるイブ・マトンは、セバスチャン・ローブらを招集して行ったWRC世界ラリー選手権第10戦ドイチェランドの事前テストは「強烈なものだった」とコメント。8月17日に開幕が迫ったラリー・ドイチェランドでの成績に自信をみせた。

 2017年シーズン、シトロエンは新型マシンのシトロエンC3 WRCを投入しながらもマシントラブルやクラッシュなどで苦戦。特にグラベル(未舗装路)イベントで思うような結果を残せていない。

 迎える第10戦ドイチェランドは、4月の第4戦ツール・ド・コルス以来の本格的なターマック(舗装路)戦。第4戦ではエースのクリス・ミークがエンジントラブルにあうまで総合首位を快走し、マシンポテンシャルを発揮したため、チームも高い結果を望んでいる。

 そんなラリー・ドイチェランドに先駆け、チームは7日間に渡る事前テストを実施。最初の6日間はミークやクレイグ・ブリーン、アンドレアス・ミケルセンなど本戦に出場するドライバーがステアリングを握り、残る1日は9度のWRCチャンピオンであるローブがマシンを操った。

「シトロエン・レーシングの歴史のなかでも、今回のテストはかなり強烈なものになった」とマトン。


「最初の6日間は、ラリーに出走するドライバーたちがラリー・ドイチェランドで立ち向かう特徴的な路面コンディションに取り組んだ」

「そして最終日にはセバスチャン・ローブとダニエル・エレナにマシンを託したんだ。午前中は大雨に見舞われて理想的なコンディションとは言えなかったが、こういった特殊な状況でのデータを得ることができた」

「そして路面がドライになっていくと、セブ(セバスチャン・ローブ)からはクリスやクレイグ、アンドレアスたちと似たようなインプレッションを得られたし、比較検討に必要な技術的フィードバックも得ることができた」

 エースのミークも「ツール・ド・コルスではC3 WRCのポジションをみせることができた。ラリー・ドイチェランドは新たなチャレンジになるが、テストでは(ツール・ド・コルスと)同じフィーリングで走ることができた」と事前テストでの手応えを語っている。