ドゥカティ・チームのホルヘ・ロレンソは、「あとコンマ数秒で優勝を狙える位置に行ける」と第11戦オーストリアGPのレース結果に満足している。
フロントローからスタートしたロレンソは、オープニングラップでトップを奪還。11周目までトップ集団の先頭を走っていた。
しかし後半はペースが落ち、アンドレア・ドビジオーゾにかわされた後、ホンダのマルク・マルケス、ダニ・ペドロサにオーバーテイクされ4番手に後退する。その後、ロレンソの後方からヨハン・ザルコとマーベリック・ビニャーレスが迫るものの、着実にポジションを守って4位でフィニッシュした。
「個人的には今季のベストレースだと思う」とロレンソ。
「フロントローからスタートして、11周にわたってトップをキープできた。最終的にはウイナーとのタイム差も6秒ほどだったね」
ペースが落ちたことに関しては燃料消費のマップを変更したことと、リヤタイヤの消耗が理由のようだ。
「3周目以降は燃料消費をコントロールするためにマップを変更したため、若干パワーを落とさざるを得なかったんだ。おかげで、ストレートでライバルに大きく遅れを取ってしまった」
「リヤタイヤの右側が消耗して、首位グループについて行けなくなった。だが、レース毎に状況が良くなっている。自信を持ってライディングできるようになっているうえ、マシンのポテンシャルを引き出すこともできている。あとコンマ数秒で優勝を狙える位置に行けるから、満足すべき状態だ」
ドゥカティのマシンに徐々に慣れ始めたロレンソ。後半戦ではロレンソが移籍後初の優勝を果たす姿が見られるかもしれない。