MotoGP第11戦オーストリアGPでマルク・マルケスとの接戦を制して今季3勝目を挙げたアンドレア・ドビジオーゾは、決勝レースを“クレイジーなレース”と振り返り、最終コーナーでのマルケスのアタックは「予想していた」と語っている。
予選2番手、フロントローからスタートを切ったドビジオーゾは、序盤から先頭グループを走行し、18周目にはマルケスをかわしてトップに浮上する。
その後、ドビジオーゾはマルケスに一度トップを奪われるものの、22周目に再度マルケスをかわしてトップに。最終ラップの最終コーナーでは、マルケスが最後のアタックを仕掛けたが、ドビジオーゾは落ち着いて対処してトップのままチェッカー、今季3勝目を挙げた。
最終コーナーでのバトルについてドビジオーゾは「クレイジーなレースだったが、週末を通して信じられないような展開だった」と次のように語る。
「最終ラップの最終コーナーは、マルケスが最後のアタックをかけてくると予想していたから、冷静に対処できたと思う」
「マルクがコーナー出口で進路を塞いで来たら、僕は行き場所を失って彼に譲るしかないという難しい状況だった。しかし、何とか彼のアタックを退けて勝利を掴むことができた。自分のパフォーマンスだけでなく、チーム一丸となったマネージメントにも満足感を覚えている」
「タイヤチョイスが難しいサーキットだが、僕たちは完璧な選択をすることができたよ」
オーストリアGPで優勝したドビジオーゾはポイントランキング2位に浮上。ランキングトップのマルケスとの差を16ポイントまで縮めた。
「レースも素晴らしく、チャンピオンシップでも差を詰められた。タイトルを狙う準備は整っている」