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Hey! Say! JUMP 有岡大貴、いよいよ演技で脚光 様々な役柄で見せる眼差しの強さ

2017年08月14日 07:12  リアルサウンド

リアルサウンド

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 デビュー10周年に盛り上がるHey! Say! JUMP。 歌やダンスはもちろんのこと、バラエティや演技とマルチに活躍するグループへと成長した彼ら。 なかでも、今シーズンは有岡大貴の飛躍を感じる。


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 有岡といえば、これまでバラエティのイメージが強かった。現在も、グループとして出演している『リトルトーキョーライフ』(テレビ東京系)、『いただきハイジャンプ』(フジテレビ系) に加えて、八乙女光と共に『ヒルナンデス!』(日本テレビ系) に出演中。さらに、髙木雄也とラジオ『JUMP da ベイベー!』(bayfm)でもトークを繰り広げており、 Hey! Say! JUMPにおけるムードメーカーである。


 だが、そんな彼が今シーズンでは、立て続けに演技の仕事で脚光を浴びている。しかも、 公開中の映画『こどもつかい』ではホラーを、『孤食ロボット』(日本テレビ系) ではコミカルかつハートウォーミングストーリーを、そして『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)ではシビアな医療ドラマ……と、これでもかとジャンルの異なる役柄を手掛けているのだ。 有岡はジャニーズアイドルとなる前には子役として活動していたこともあり、演技についてはかなりのキャリアがある。Mr.Childrenの楽曲「ファスナー」のライブ用映像に出演していたこともあるほど。


 そんな有岡の演技で印象的なのは、眼差しだ。黒目がちな瞳は、純粋無垢なイメージを掻き立て、観る側にキャラクターの成長を感じさせる。ドラマ『孤食ロボット』では、少々おせっかいなアンドロイド・ムジャキを愛らしく演じる。それができるのも有岡の真っ直ぐな眼差しがあってこそ。主人公と共に、失敗を経て成長していこうとする前向きさが、視聴者の心をつかむ。また、ミニサイズのアンドロイドのため、全身が映るシーンではかなり顔が小さくなってしまうのだが、有岡の表情は遠目でもしっかりと確認できる。満面の笑顔、幸せそうな微笑み、目を閉じて噛みしめるようなはにかみ…… 笑顔ひとつとってもそのバリエーションが豊かで、くるくると変わっていく。見ているだけで感情移入できる、それくらいのインパクトが有岡の表情にはある。


 一方、『コード・ブルー』ではドクターヘリの候補生・名取を、今時の若者らしくクールに演じる。緊急を要する場面で冷静さを保ちながらも、まだまだ経験不足な中での焦りを、 手術着で口元がマスクで覆われていても、ひそめた眉や、泳ぐ目の動きからしっかりと読み取れるのだ。 8月7日放送の第4話では、山下智久らが演じる先輩名医たちの見事な手術の腕前を目の当たりにし、“自分たちもいつかは!”と盛り上がる同期たちの前で「医者が全員が名医じゃなくていいだろ」と、水を指すような言葉を放つ名取。周囲から扱いにくいとされるキャラクターだが、視聴者としては有岡の濁りのない眼差しの奥に、もしかしたらピュアな一面が隠れているのではないか…… と期待してしまう。名取がただのイヤなヤツで終わることなく、彼の背景を知りたいと思わせる魅力を持っていなければ、ドラマとしての深みは物足りなくなるだろう。


 バラエティを通じて、天真爛漫なイメージを浸透させた有岡。だが、それは単純に明るくて元気なだけでは成立しない。彼の中には、コレと決めたら突き進む強さがある。ダンスに力を入れていこうとHey! Say! JUMPとしての方向性が定まったときにも、憧れのダンサーであるs**t kingzに振り付けを熱望したと聞く。また、洋楽にも精通していて、メンバーにおすすめの楽曲を広めるのも、有岡が中心になることが多いという。音楽、ダンス、バラエティ……着実にその実力を伸ばしてきた有岡が、満を持して演技の道に照準を合わせた。その強い眼差しの先にある彼の名演技が見られることを、心から楽しみにしている。(佐藤結衣)