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「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『スパイダーマン:ホームカミング』『フェリシーと夢のトウシューズ』

2017年08月11日 19:32  リアルサウンド

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 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、編集スタッフ2人がそれぞれのイチオシ作品をプッシュします。


■『スパイダーマン:ホームカミング』


 2017年劇場鑑賞本数378本(2017年8月11日現在)、週末は基本的に映画館で暮らしている、リアルサウンド映画部のロン毛担当・宮川がオススメするのは、『スパイダーマン:ホームカミング』。


 サム・ライミ版『スパイダーマン』3作品、マーク・ウェブ版『アメイジング・スパイダーマン』2作品を経て、また新たにスパイダーマンの単独映画が制作された。『(500日の)サマー』に見られたようなロマンス要素が作品を独特の雰囲気に包んでいただけに、マーク・ウェブ監督による『アメイジング・スパイダーマン3』も観てみたかったが、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)入りした『スパイダーマン:ホームカミング』は、過去最高のスパイダーマン映画と言っても過言ではない作品に仕上がっていた。


 まるでDCエクステンデッド・ユニバースのような終盤の暗すぎるバトルシーンや、予告編で大いに期待を煽られたスパイダーマンとアイアンマンの共闘シーンの少なさなど、正直残念ポイントがいくつかあるのも確かだが(期待値があまりにも高すぎた)、ハイスクールを舞台にした青春映画としての側面や、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』から続く、アイアンマン/トニー・スタークとの関係性などが非常に丁寧に描かれており、MCU作品としても新たな風を吹かせている。


 そして何よりもトム・ホランドが素晴らしい。『スパイダーマン』のトビー・マグワイア、『アメイジング・スパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールドを軽く超える、ピーター・パーカー/スパイダーマンらしさ。来年4月27日に公開されることが決定している『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』がますます楽しみになった。


■『フェリシーと夢のトウシューズ』


 リアルサウンド映画部のピュアガール・大和田がオススメするのは、『フェリシーと夢のトウシューズ』。


 19世紀末、エッフェル塔を建設中の花の都パリを舞台に、少女フェリシーが夢に恋する物語。劇中では、パリの建物、風景が実に鮮明に描かれ、誰もがフェリシーと同じようにパリに憧れを抱いてしまうでしょう。そして、もうひとつ、アニメーションの部分で注目したいのが、本作の題材となっている“踊り”のシーン。劇中の至る所で、フェリシーが、楽しそうにくるくると回り、のびのびと飛んでいく。彼女が自由に踊る姿は、とても爽快感を感じさせます。パリ・オペラ座バレエ団芸術監督であるオーレリ・デュポンと、エトワールのジェレミー・ベランガールが振り付けを担当したというのバレエのシーンでは、しなやかな動きが実にリアルに表現されています。


 フェリシーの周りには、個性豊かなキャラクターがいっぱい。その中でも、オペラ座バレエ学校男子クラスのトップでルディーとフェリシーの幼馴染であるヴィクターの存在が物語にコミカルさを与えてくれます。女子たちの憧れの王子さま的存在であるルディー、常に大口を叩いてばかりだけど憎めない性格のヴィクター、そしてフェリシーの3角関係にも注目です。


(リアルサウンド編集部)