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レジェンドが語る、思い出の鈴鹿1000km、そして今年の1000km/脇阪寿一編

2017年08月11日 09:22  AUTOSPORT web

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2016年からLEXUS TEAM LeMans WAKO'Sを指揮する脇阪寿一監督
今年で最後となる鈴鹿の名物レース、鈴鹿1000km。ドライバーとして、そして現在は監督して今年の1000kmに臨む国内モータースポーツ界のレジェンドたちに、当時の思い出と今年の抱負を聞く。

 第3回目は2000年、2002年、2007年と計3回、鈴鹿1000kmを制しており、現在はスーパーGT500クラスでLEXUS TEAM LeMans WAKO'Sを率いる脇阪寿一監督だ。

■脇阪寿一(LEXUS TEAM LeMans WAKO'S 監督)
・2000年/2002年/2007年 鈴鹿1000km優勝ドライバー

「僕が初めて鈴鹿1000kmに出たのは2000年。黄色いTAKATA童夢NSXですね。それから何度も出させていただきましたが、印象に残っているのは2002年のエッソウルトラフロースープラ。シゲ(脇阪薫一)と一緒に優勝することができました。家族と一緒に表彰台に上ることができるのは、なかなかできないことですからね」

「スーパーGTになってからも勝っていますけど、実はそこまで印象に残っていないんです。昔の一年に一度のお祭りの雰囲気がすごく好きでした」

「2002年に優勝したときも、TEAM GOHがアウディ(R8)を持ち込んできたんですが、向こうの方が全然速かったけど、小さな部品のトラブルがあって僕たちが勝つことができたんです」

「あと、鈴鹿1000kmといえば、必要もないのにピット裏にプールを作って、それに入らなければいけない空気がありました(笑)。とりあえず入って、そのまま浸かりましたけどね。たぶん二輪の鈴鹿8耐から来ている流れだと思うんですけど、二輪の8耐、四輪の1000kmと、パドック裏の雰囲気ができていたんじゃないでしょうか」

「僕たちは布のレーシングスーツを着ている分、ライダーよりも楽なのかな……と感じたりしたのも1000kmの思い出ですね。ちなみに、レースが終わった後にそのプールにレースクイーンを落として、よく怒られました(笑)」

「今年で鈴鹿1000kmがラストということで寂しい部分はありますが、鈴鹿サーキットの次なるレースに向けたステップだと思っています。最後にしっかり締めくくりたい部分はありますが、ウエイトハンデが厳しいのもありますよね。でも、ポイントが多いですし、確実に上位に入ることがタイトル争いを優位に進める近道だと思っています」

「それに、鈴鹿1000kmを乗り切れるくらいのチーム力とクルマでないと、後半戦もキツいと思う。そういうバロメーターにしたいですね」