草間彌生美術館が10月1日に開館する。
東京・新宿区弁天町に開館する同館。草間彌生の作品と関係資料の展示を通して、草間の芸術の普及振興を図り、芸術全般の発展に寄与することを目的に草間が設立し、運営を一般財団法人草間彌生記念芸術財団が担当する。年2回の展覧会で草間の作品を紹介するほか、講演会なども行なわれる予定だ。
館長は多摩美術大学学長で埼玉県立近代美術館長の建畠晢。建物は地上5階、地下1階の構成となり、1階がエントランスおよびショップ、2階、3階が展示室。4階には体験型インスタレーションが展開される。5階は資料閲覧スペースと屋外展示スペースとなる。なお草間彌生は2012年に新宿区名誉区民に顕彰されている。
開館を記念して、オープン日の10月1日から展覧会『創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき』が開催。展示作品は草間彌生の最新絵画シリーズ『わが永遠の魂』を中心に構成される。なお同館の展覧会は1日4回の入れ替え制となり、チケットの事前購入が必要。開館記念展のチケット予約は8月28日にスタートする予定。
草間彌生は1929年長野生まれ。幼少期から幻視・幻聴を体験し、網目模様や水玉をモチーフにした絵画の制作を始めた。1957年に渡米。これまでに世界各地で展覧会を行なっており、今年2月からは東京・六本木の国立新美術館で個展『草間彌生 わが永遠の魂』が開催された。