将来のF1参戦の可能性がうわさされているポルシェが、新たな高効率エンジンの開発作業に着手していると明かした。これが将来のF1プロジェクトのベースになるのではないかとの推測が持ち上がっている。
ポルシェは7月末、2017年シーズン末でWEC世界耐久選手権のLMP1プログラムを終了し、2019/20シーズンからフォーミュラEに参戦することを発表した。
しかしポルシェは、LMP1を担当していたエンジニアチームを解散することなく今後も活用していくと、ポルシェAG研究開発担当役員のミヒャエル・シュタイナーは語った。彼らの今後の取り組みが、将来のF1参戦につながるのではないかという見方が出てきている。
シュタイナーはAuto Motor und Sportのインタビューにおいて、LMP1を担当しているエンジニアチームの今後について聞かれ、「彼ら全員をこれからも必要としている」と答えた。
「我々がLMP1プロジェクトのために築き上げたチームは一流であり、貴重な知識を有している。このチーム、そこで働く全従業員を最大限に活用したい」
2021年以降のF1新エンジンレギュレーション計画について、すでにFIA、F1、マニュファクチャラー間ですでに協議が始まっている。F1パワーユニット・ワーキンググループの会合には、現在参戦しているマニュファクチャラーだけでなく、それ以外のメーカーも招かれたことが分かっている。
シュタイナーは、ポルシェが将来エンジンマニュファクチャラーとしてF1に参戦するとのうわさについて聞かれ、「他のマニュラクチャラー同様、FIAに招かれ、将来のF1パワーユニットについての議論に参加している」と答えた。
「今、バイザッハ(の開発センター)ではF1エンジンに関する作業は行われていない。しかし高効率のエンジンへの取り組みをコンセプトレベルで行っている。このエンジンをどのシリーズ、どのレースで使用するかについては決めていないが」