マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、2017年シーズン前半戦にはチームにとって満足いく結果を出すことができなかったと振り返る一方で、個人的にはとてもいい半年だったと語った。
3年目を迎えたマクラーレン・ホンダはさらなる向上を期待していたが、今年前半はトラブルが多発し、パフォーマンスレベルも低く、苦しみ続けた。今季初ポイントは第8戦のアゼルバイジャンで、第11戦ハンガリーでダブル入賞を果たしてコンストラクターズ選手権最下位から抜け出したものの、合計ポイントは11点にとどまり、上に位置する8チームからは大きく引き離されている。
「チームとして今シーズンここまでに満足することはできない」とアロンソ。
「去年はQ3進出が当たり前のことになりつつあった。9位とか10位が平均的なポジションだったんだ。でも今年は去年に比べると苦労している」
一方で個人的には非常にいい半年を送ったとアロンソは述べている。F1は今年、テクニカルレギュレーションを大きく変更し、新世代のマシンが導入されたが、アロンソはそれによって走ることをエンジョイできているという。また、インディ500への初挑戦も果たし、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。
「僕個人にとっては、ものすごくいいシーズンだ。2017年型マシンだと、自分のドライビングスタイルに戻って走ることができるし、ここ数年よりも競争力が間違いなく上がったと感じる。コースを走っていて、強さを感じるんだ」
「(今年は)インディ500参戦という素晴らしい経験をした。(僕が所有する)ゴーカートサーキットの方もとてもうまくいっている。だからシーズン前半はとてもよかったと思う」
今年末でマクラーレン・ホンダとの現契約が切れるアロンソは、来季のプランをまだ明らかにしていない。チームは契約延長を強く望んでいるものの、勝つことにこだわるアロンソは来年マクラーレン・ホンダがどれほどの飛躍を果たせるのかを見極めようとしている。
「自分の将来について、休みの間に考えるよ」とアロンソ。
「以前に言ったとおり、9月か10月に来年どうするかを決めるつもりだ。何としても優勝したい。僕は今、すごくいい状態なんだ」
「全員にとって最善の解決策が見つかり、すべてがうまくいくよう願っている」