諦めない走りで掴んだ今季最上位!
弾みを付けて鈴鹿1000kmへ
No.12 カルソニックIMPUL GT-R
安田裕信/ヤン・マーデンボロー
今季4戦が終了し、予選最高位9位・決勝最高位7位と奮わない中迎えたシーズン折り返しの第5戦は富士スピードウェイでの300kmレース。昨年のこのラウンドではポールtoウィンを成し遂げているためにチーム得意のサーキットで一矢報いたいところ。安田裕信は昨年同様の結果を求め、ヤン・マーデンボローもGT500クラス初表彰台を目指し戦いました。
8/5(土)公式予選
天候:曇り
コース:ドライ
気温/路面温度:27℃/33℃(Q1開始時)27℃/35℃(Q1終了時)
観客動員数:2万1600人
GT500クラスQ1 14:55~15:10
曇り空に覆われた上空ながらも、朝からムシムシと非常に蒸し暑い1日となった富士スピードウェイ。ピットウォーク時には一瞬小粒の雨がぱらついたものの、本降りの雨とはならず予選が始まりました。GT500クラスノックアウト予選Q1は定刻の14時55分に開始。Q2へ進出できる上位8位以内を目指し、今回は安田裕信がQ1アタッカーを担当しました。
15分で行われるQ1、アタック開始後前半はいつものようにピット内で待機しコースインのタイミングを見計らいます。残り時間10分でピットアウトするマシンも出始め、ピットロードにマシンを出すなど全車が一斉に動きを見せます。
カルソニックIMPUL GT-Rの安田裕信は残り時間8分を切るところでピットアウトしました。午前中に行われたフリー走行でも15台全車が拮抗したタイムとなり、非常に厳しい予選となることが予想されましたが、予選でもその様相は変わらず。
安田は計測ラップ全4周の中で徐々にタイムを刻んでいき最終4周目で1分29秒964をマークするも上位8位に滑り込むことが出来ず。Q1敗退となり、ヤン・マーデンボローへ繋ぐことは出来ませんでした。
その他、予選日にはグランドスタンド裏イベント広場のカルソニックブース(シーケー販売株式会社様)での監督・ドライバーサイン会等のイベントも開催され、カルソニックグッズや好評発売中の「星野一義FANBOOK」(モーターマガジン社)をお買い上げいただいた方が長蛇の列を作り、大盛況となりました。
8/6(日)決勝レース
天候:曇り
コース:ドライ
気温/路面温度/湿度:29℃/36℃/53%(レース開始前)
観客動員数:3万3500人
決勝レース距離:4.563km×66Laps=301.158km
パレードラップスタート15:25
予選日に引き続き、蒸し暑さがある上に決勝日は非常に厳しい陽射しも差し込む天気となりました。レーダー上では山梨県方面に雨雲が見られ、不穏な薄暗さもありましたが雨は落ちることはありませんでした。
この日もサイン会などに加え、監督の星野一義やドライバーの2人、安田裕信とヤン・マーデンボローはトークショーやスポンサー様ホスピタリティでのご挨拶など慌ただしくスケジュールを消化。レッドブルエアレースで活躍する室屋義秀選手によるフライトパフォーマンスで場内の全員が熱狂した中、決勝レースのスタート進行が進んでいきました。
また、グリッドウォーク時には、日産自動車株式会社様やカルソニックカンセイ株式会社様の役員の方々から激励を受け、15時25分に静岡県警の白バイやパトカーによるパレードラップ、フォーメーションラップを各1周終えて66周のレースの火蓋が切って落とされました。
カルソニックIMPUL GT-Rは今回もスタートドライバーにヤン・マーデンボローを起用。今季ここまでスタートは全戦ヤン。戦い方のスタンダードとなりつつあります。前日の予選の順位である10番グリッドからレースをスタート。
オープニングラップ前半セクターでまずはNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン選手)をパスし9位へポジションアップ。6周目にGT300クラスと絡み始めると前後のマシンと僅差で数珠つなぎとなり走行します。
8周目にNo.6 WAKO'S 4CR LC500(アンドレア・カルダレッリ選手)に一旦は抜かれるもすぐに抜き替えし、ヤンは上位進出への執念を見せます。10周目、No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(千代勝正選手)の前に出ることに成功し8位へ上がります。
その後9位へ上がってきたNo.19 WedsSport ADVAN LC500(関口雄飛選手)とのバトルとなり、奇しくもSUPER FORMULAでITOCHU ENEX TEAM IMPULでのチームメイト同士の争いに。18周目終わりの最終コーナーで半車身分前に出られてしまうも、ストレート上で抜き返し1コーナーへ。8位のポジションを死守します。
その後は7位を走るNo.37 KeePer TOM'S LC500(ニック・キャシディ選手)に接近していくもなかなか攻略できません。余談ですが、キャシディ選手とヤンは品川のマンションで同居しているという間柄。同士によるバトルには発展せず、レースは中盤戦へ入っていきます。
24周目からピットインを行うマシンが出始めます。TEAM IMPULは33周目にヤンをピットに呼び込み安田へ交代。メカニックはミスなく4輪のタイヤ交換と給油を終え42.2秒の作業時間でコースへと送り返します。接触により脱落した上位マシンがあったことで、全車ピットを終えると1つ順位を上げて7位となります。
安田はNo.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R(佐々木大樹選手)とのバトルを制して39周目6位に浮上。地道にポジションアップし、更なる浮上を目指し後半戦へ突入していきます。
後半は4位争いの最中にあったNo.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴選手)とNo.37 LC500(平川亮選手)の2台のバトルに加わり、GT300を利用し急接近したり、逆に離されたりの繰り返しでしたが20周近く接近戦を展開します。そのまま6位でファイナルラップに突入。
No.37 LC500(平川亮選手)に対しダンロップコーナーから第3セクターにかけてサイドバイサイドに。最終コーナーの立ち上がりで前に出て、最終的に5位でフィニッシュしました。安田は諦めない走りで、今季最上位を掴み取りました。
予選では苦戦してしまいましたが、決勝レースでは安田裕信&ヤン・マーデンボローとチームの総力で全員がミスなく戦い抜きました。カルソニックIMPUL GT-Rはまだウエイトが軽いという利点もありますが、確実に前進しています。
今季で最後の開催となる鈴鹿1000kmでは是が非でも優勝、表彰台獲得を目指し戦いますので、引き続きTEAM IMPULへのご声援をよろしくお願いします。
カルソニックIMPUL GT-R 2017年シーズン ここまでの戦績
第1戦岡山 予選13位 決勝8位
第2戦富士 予選12位 決勝14位
第3戦オートポリス 予選9位 決勝7位
第4戦SUGO 予選9位 決勝11位
第5戦富士 予選10位 決勝5位
ドライバーズランキング12位/チームランキング12位
(第5戦富士終了時点)
TEAM IMPUL Next Race&Event Information
●全日本スーパーフォーミュラ選手権 第3戦8/19(土)~20(日)ツインリンクもてぎ
● SUPER GT 第6戦 8/26(土)~27(日)鈴鹿サーキット
ドライバーからのコメント
安田 裕信 Hironobu Yasuda
予選は苦戦しましたが、決勝ではヤンと5位まで追い上げることが出来ました。鈴鹿1000kmではトップ争いが出来るよう頑張ります。
ヤン・マーデンボロー Jann Mardenborough
懸命に戦い、5位を獲得することが出来ました。次戦、今月末の鈴鹿1000kmをとても楽しみにしています。
URL http://www.impul.co.jp/
Twitter https://twitter.com/IMPUL_official
Facebook https://www.facebook.com/IMPUL.official